病院で処方してもらうツムラの五苓散、なんだか最近手に入りにくいと感じませんか。

 

実は、製造・供給調整などの影響により、一時的に品薄になる時期があると公表されています。

 

でも、急なむくみや、雨の日のズーンと重い頭痛、つらい二日酔いの症状は待ってくれませんよね。

 

そんな時に本当に頼りになるのが、ドラッグストアやネットで手に入る市販薬です。

 

この記事では、ツムラ五苓散の代替品として心からおすすめできる市販薬をいくつかご紹介しますね。

 

それぞれの特徴やどんな人に向いているのか、そして少しだけ気をつけてほしい注意点などを、私の言葉で丁寧にお伝えしていきます。

 

この記事を読めば、あなたにピッタリの「お守り」が見つかるかもしれません。

 

 

 

ツムラ五苓散の代替品になる市販薬4選【比較表】

まずは、今回ご紹介する4つの市販薬がどんな特徴を持っているのか、一覧で見てみましょう。

 

製品名 剤形 向いている症状 特徴
クラシエ 五苓散 顆粒 むくみ、頭痛、二日酔いなど幅広く 基本的な代替品として万能タイプ
コタロー 五苓散 錠剤 むくみ、頭痛、下痢など 顆粒が苦手な方、外出先で飲みたい方向け
ロート製薬 テイラック 錠剤 気圧の変化による頭痛・めまい 天気による不調に特化していて分かりやすい
小林製薬 アルピタンγ 錠剤 飲み過ぎによる二日酔い、吐き気 お酒を飲む機会が多い方向けの処方

 

このように、同じ「五苓散」系の漢方薬でも、それぞれに得意な分野があるんですね。

 

 

 

クラシエ薬品 「クラシエ」漢方五苓散料エキス顆粒

ツムラの五苓散が手に入らない時に、まず最初に検討してほしいのがクラシエの五苓散です。

 

処方薬と全く同じというわけではありませんが、同じ生薬構成のため、近い体感が得られる場合があります。

 

むくみや頭痛、めまい、二日酔いなど、体の中の余分な水分が原因で起こるさまざまな不調に優しく働きかけてくれますよ。

 

顆粒タイプでお湯に溶かして飲むこともできるので、漢方薬ならではの飲み方を試したい方にもぴったりかもしれませんね。

 

 

 

 

使い方

大人の場合、1日に3回、食事の前か食事の間に1包を水か白湯で服用するのが基本的な使い方です。

 

「食事の間」というのは、ご飯を食べ終わってから大体2〜3時間後くらいが目安ですよ。

 

実際に、天気が崩れそうな日の朝に飲んでおくという声もよく聞きます。

 

体内の水分バランスを整える働きがあるので、症状が出そうな時に先回りしてケアするようなイメージで使うのも良いかもしれませんね。

 

実際に使っている方からは、「雨の日の重だるさが出そうな朝に飲むと、いつもより楽に過ごせる気がしています。顆粒も思ったより飲みやすかったです。」といった声も聞かれます。

 

 

 

 

注意点

体力に関わらず使えるお薬ではありますが、もし今、医師の治療を受けている方や、妊娠している可能性がある方は、念のため服用前に医師や薬剤師さんに相談することをおすすめします。

 

また、漢方薬は体質に合う合わないがどうしてもありますから、服用後に発疹やかゆみなどが出た場合は、すぐに使用を中止してくださいね。

 

大きな注意点はこのくらいですが、どんなお薬も、まずは自分の体調をよく観察しながら試していくのが一番大切だと思います。

 

 

 

 

 

小太郎漢方製薬 五苓散エキス錠N「コタロー」

顆粒タイプの漢方薬が少し苦手だな、という方には錠剤タイプのこちらがおすすめです。

 

小太郎漢方製薬の五苓散も、ツムラやクラシエのものと同じく、体内の水分循環を整えてくれる漢方薬です。

 

のどが渇くのに尿の出が少ない、といった症状がある場合のむくみや頭痛、下痢、二日酔いなどに効果を発揮してくれますよ。

 

錠剤なので、場所を選ばずに水でさっと飲めるのが嬉しいポイントですよね。

 

 

 

使い方

成人の方は、1回6錠を1日3回、食事の前か食事の間に服用します。

 

少し量が多いと感じるかもしれませんが、漢方薬の効果をしっかり得るための量なんですね。

 

錠剤なので味や香りを気にせずに飲めるので、そういう意味でも取り入れやすいですよ。

 

こちらを愛用している方からは、「顆粒の味が苦手だったので、錠剤は本当に助かっています。外でも飲めるし、持ち歩きやすいところが気に入っています。」という感想をいただくことがあります。

 

水かぬるま湯で、喉につまらせないようにゆっくり飲んでくださいね。

 

 

 

 

注意点

こちらも、現在ほかの病気で治療中の方や妊娠中の方は、服用前に専門家へ相談するのが安心です。

 

まれに副作用として、発疹やかゆみ、体がだるく感じるといった症状が報告されています。

 

もし服用を始めてから、いつもと違うなと感じることがあれば、無理せずにお薬をお休みして、医師や薬剤師さんに相談してみてくださいね。

 

 

 

 

ロート製薬 和漢箋(わかんせん)テイラック

「五苓散」という名前ではありませんが、低気圧による頭痛に悩む方に寄り添ってくれるのが、このテイラックです。

 

実はこのお薬、有効成分は五苓散そのものなんです。

 

天気・気圧の変化による頭重感などの訴えに合わせて、市販薬として開発された商品です。

 

「雨の日の頭痛」など、特定の症状にピンポイントで対処したいという方には、こちらがとても分かりやすくて良いかもしれません。

 

 

 

 

使い方

成人の方は、1回4錠を1日3回、食事の前か食事の間に水か白湯で服用します。

 

気圧の変化を感じ始めた時や、頭が重くなってきたな、というタイミングで飲むのがおすすめです。

 

天気予報アプリなどで気圧の変化をチェックして、不調が起こる前に飲んでおくというのも、上手な使い方の一つですね。

 

ユーザーの方からは、「天気が崩れる前の頭の重さに備えて常備しています。気圧アプリとセットで使うとタイミングが取りやすいです。」というお話も聞きますよ。

 

持ち運びやすいパウチタイプなので、カバンに常備しておくと、急な天気の変化にも対応できて安心ですよ。

 

 

 

 

注意点

有効成分は五苓散ですので、基本的な注意点はこれまで紹介してきたものと変わりません。

 

医師の治療を受けている方、妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。

 

1ヶ月くらい服用しても症状がよくならない場合は、何か他の原因が隠れている可能性も考えられますので、一度服用を中止して専門家に相談してみるのが良いでしょう。

 

 

 

 

小林製薬 アルピタンγ(ガンマ)

こちらも「五苓散」という名前ではありませんが、二日酔いによるつらい症状に悩む方のために作られた漢方薬です。

 

有効成分は「茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)」といって、五苓散に茵蔯蒿(いんちんこう)という生薬が加わった処方になっています。

 

茵蔯蒿が加わることで、飲酒後の不快感に対して働きかける処方として用いられています。

 

飲み過ぎた翌日のむくみや吐き気、のどの渇きといった症状に特化しているので、二日酔いのつらさを和らげたい場面で、選ばれやすい市販薬の一つです。

 

 

 

 

使い方

成人の方は、1回4錠を1日2回、食事の前か食事の間に水かお湯で服用します。

 

お酒を飲んだ後、寝る前に飲むというよりは、飲み過ぎてしまった翌日の朝などに服用するのがおすすめです。

 

「飲み過ぎた翌日の不快感が軽くなりやすいので、週末のお守りになっています。」といった口コミもあり、お酒を飲む機会が多い方の心強い味方になってくれているようです。

 

アルコールが体に残っていることによるだるさや不快感を和らげてくれるので、つらい二日酔いの日を少しでも楽に過ごすための選択肢になりますね。

 

 

 

 

注意点

こちらも漢方薬ですので、体質によっては合わない場合もあります。

 

服用後に皮膚に発疹やかゆみなどが出た場合は、副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、製品のパッケージを持って医師や薬剤師に相談してください。

 

二日酔いの症状に5〜6回服用しても改善が見られない場合は、服用を中止して専門家に相談することが大切です。

 

 

 

 

まとめ

ツムラの五苓散が手に入りにくい時でも、私たちの助けになってくれる市販薬はたくさんあるんですね。

 

最後に、それぞれの使い方と注意点を表にまとめておきますね。

 

製品名 用法・用量 共通の注意点
クラシエ 五苓散 1日3回・1回1包 医師の治療中の方、妊婦または妊娠の可能性がある方は、事前に医師・薬剤師等に相談すること。
服用後に不調を感じたら中止し、専門家に相談すること。
コタロー 五苓散 1日3回・1回6錠
ロート製薬 テイラック 1日3回・1回4錠
小林製薬 アルピタンγ 1日2回・1回4錠

 

漢方薬は、自分の体質や症状に合ったものを選ぶことが何よりも大切です。

 

ドラッグストアの薬剤師さんや登録販売者さんに相談しながら、あなたの体質や生活にしっくりくる一本が、きっと見つかるはずです。

 

もし今回の内容が、その選択のヒントになれば嬉しいです。