自信が色気に… | 武藤数顕オフィシャルブログ「Myself」Powered by Ameba

自信が色気に…

夏のむせかえる様な暑さと、排気ガスにまみれた空気の中、それでも僕はワクワクしながら麻布十番に向かっていた…

スタバに付き、アイスティーを頼み席に着いた。10分前…早く着きすぎたしょぼん

職業病だな…こんな時、いつも想う…
ロケ出発であるまいし……ガーン

3分前に彼女がやってきた…8月の公演を観て、自分も演じてみたい

2004年ミスユニバース日本代表、町本絵里さんだニコニコ

彼女との出会いは2年前にさかのぼる
『パラレル』と云う映画で看護婦役で出演していただき、その後『TOGETHER』フジの『岡部警部シリーズ』とお願いした。最初に出会った時の彼女はとても芝居に興味があるとは思えず、どちらかと云うと、事務所に言われたから来ました…的に想えた。
しかし、今、目の前にいる町本さんは、劇団の芝居を見て、その瞳を輝かせている……にひひ嬉しかった
自分では全く駄目だと思っていた舞台を観て、出たいと言ってくれた…

その日、台本を渡し帰路に着いた

麻布十番の太陽はキラキラキラキラと輝いて見えた…

『パラレル』でモニター越しに初めて彼女を観たときの印象を故夏目雅子さんのような、美しさと強さと儚さを合わせ持った女優だと想った事を思いだした……北原怜子さん役にぴったりだ…にひひにひひにひひ

麻布十番の空気が旨く感じたにひひ


全く舞台経験のない町本さんを迎え、9月の新宿モリエール公演に向け走り出した。新宿モリエールは数多の劇団を世に送り出した歴史ある芝居小屋だ。僕らが学生の時には、モリエールで成功し紀伊国屋劇場へが、学生演劇をおこなうものの夢だったキラキラキラキラキラキラ

その舞台で奇跡は起きた

そう、連日満員になったのだ……
消防法の限界定員を越えお客様が来た…立ち見をだす訳にもいかず、スタッフ席も開放した。


俳優達の伸びてきた鼻は、自信に変わり、自信は色気へと昇華しようとしている…

男でも女でも、モテるだけなら1人より10人、10人より100人それよりももっと多く、何万何十万とモテた方が自信が着く。
満員の観客とそのすすり泣く声を聴いて、俳優達の顔に自意識過剰の達成感と違ったものが生まれ始めた…

その後、東京を離れ、かながわアートホール、アサヒアートスクエア、蜷川幸雄さんが芸術監督を勤める埼玉芸術劇場、横浜関内ホールと歩んで来た…ニコニコ

そして前進座の緞帳が今、上がる……