今回は僕が考える精神論のうちの一つを書きたいと思います。
「尊敬すること、されること」
というタイトルにしましたが、お芝居とは関係なさそうです。
しかし、僕が演出者、というよりも、社会人として必要なことなんじゃないかなぁ~と考えていることです。
何年か前に僕が講師をしたワークショップに参加してくれた高校生が、大学に進学され、サークルで舞台活動を始められ時にメールを貰いました。
内容は、『今、演劇サークルで作・演出をしているけど、サークルのメンバー(役者)が言うことを聞いてくれない時があり、困っている。』
という内容でした。
という内容でした。
結論から言えば、『根本的な思想がちょっと違っているなぁ』と感じました。
その内のひとつは、作・演出になったから偉くなったわけでもなんでもなくて、役者さんが言うことを聞いてくれるロボットだと思ったら大間違いなだと思うのです。(勿論、役者さんにはディレクターや演出の指示で変われる素直さが求められますが、それはまた、別の話で・・・)あくまでも一緒に創っていく仲間なわけです。
以前、私の師匠から『演出家は選ばれてなるもんだ』というお言葉をもらったことがあります。
逆を言えば、演出家も役者を尊敬し、信頼しなければ、選ばれないと思うのです。
以前、私の師匠から『演出家は選ばれてなるもんだ』というお言葉をもらったことがあります。
逆を言えば、演出家も役者を尊敬し、信頼しなければ、選ばれないと思うのです。
どんなに活躍されている演出家だって、この部分が欠けたら仕事にならないと思います。
演出家が信頼して役をお願いするのだと考えています。極論ですが、信頼できなければ、自分が携わる作品に出すのもどうかと思います。
アルバイトも含めて、色々な仕事・・・なんでもそうだと思いますが、肩書きで仕事をするわけではないと考えます。これも私の師匠の受け売りですが、「威厳ってのは、周りがつけてるもの。肩書きは上からもらうけど、実際は下の人間の信頼がなきゃあ、立場を失う」と言っていました。
いくら仕事で実績を出しても部下の信頼を失ってはいけないということだと理解しています。
話は少しそれましたが、役者と演出家にたとえそれが年齢的上下関係があったにしろ、それ以上に信頼関係がないとできません。演出家がいくら威張ってみたところで、現実に舞台に立つのは役者さんなわけです。
信頼関係のない役者と演出者が創る舞台なんて面白くないと思ってしまします。
信頼関係のない役者と演出者が創る舞台なんて面白くないと思ってしまします。
僕は思うのです。
どんなに言葉を繕っても、基本の部分で役者さんたちを尊敬し、尊重しなかったら、自分も尊敬されないし、お芝居についても言うことなんてもちろん聞いてくれないと思うのです。
自分が共にやっていく役者さんを信頼し、尊敬しなければ、尊敬されないと思います。小手先で怒ったり、褒めたりしても根本の気持ちは直ぐに出てしまうと思うのです。自分がまず尊敬するから相手も尊敬してくれると考えています。
自分が共にやっていく役者さんを信頼し、尊敬しなければ、尊敬されないと思います。小手先で怒ったり、褒めたりしても根本の気持ちは直ぐに出てしまうと思うのです。自分がまず尊敬するから相手も尊敬してくれると考えています。
これは、先輩後輩の間でも言えると思いますし、いろんな人間関係にも言えると思うんです。もちろん、舞台を踏む上で役者さん同士でも言えると思います。
だって、どんな職場でも尊敬できる人間だらけのほうがうまく事が運ぶものです。
