私のワークショップや劇団の仕事などで常に言っているのですが・・・
『文化を大切にしなければ、新しいものはできない』
と私は考えています。

新しい事をしようとすると、どうしても過去の事や、それまであったものを
「わかったつもり」
になって、ないがしろにしてしまうことは人間、ままあります。

どんな仕事でもそうだと思うのですが、新しいものを作ろうと思ったり、その道に進もうと思ったら、その分野の歴史や文化をまずは大切にしなければならないと思うのです。

考えてみると、演劇などの歴史を振り返れば、諸先輩方が作られて来て、また、その中でも創意工夫があり、研磨されてきたものなわけですから、いきなり、ぽっと出て、新しいモノを!というわけには行かないと思うのです。

時代に則すことは必要であっても、文化や歴史を大切にしないと、その作ったものの中身は薄っぺらいものになってきてしまうかもしれません。
諸先輩方が作られた、研磨された分野を広げて行けるように、私自身も努力しなければいけないと考えております。

文化や歴史を十二分に感じ、大切に考え更に新しい道筋へと発展させていくことが大事だと私は考えます。