謝ったからって負けたわけじゃない。

むかしむかし。
こんなことを言う女が居た。
「謝ると、自分の非を認めることになって、負けた気がするから、謝れない」
と。

誰でもさ。
自分の間違いって認めたくないものだったりする。
けれども、
謝ったから自分の非を認めたのではなく、
自分の非を認めたから謝るのであると思う。

僕は「謝れない人間」は信用しない。
何故ならば、自分は完璧です、って言っているように聞こえるからだ。
完璧な人間なんて居るわけがない。

この歳になると、後輩や部下なんていうのも出来たりする。
そういう人たちに間違ったこともする時がある。
そういう時は・・・間違ったと気付いた時点で謝る。
だって、僕が悪いんだもの。

謝ると責任を負わされるからと言うヤツも居た。
仕事とか人間関係を個人で捉えると、確かに辛い。
でも、非があるのならば・・・その責任っていうのは、
関わった全員で負うべきものだと思う。
それに、この歳になってやっと分かってきたけれども・・・
責任は上の人間がとればいいとも思っちゃう。

それに。
謝ったから負けた、という考えはどうも好きになれない。
勝ち負けなのだろうか。
謝って自分の非を認め、更に成長して行く事ができるのに、負けじゃないだろうって思う。