今日は新和座の稽古にアーティストクルーの野川さんが来てくれた☆

普段は護大明王というチームでアクション公演などを多く行なっている。
今日はその野川さんに僕の作品の中の1シーンにおける殺陣をつけてもらったのだ。

やっぱり餅は餅屋というが・・・普段アクションをやっている人間は目の付け所が違う。
僕がイメージしていたよりも物凄くカッコイイシーンに仕上がった。
「こんな風になるのか!」
と心の中で感動しつつ、ニヤニヤした。

実は野川さんもうちの座員の多くと同窓。僕の教え子でもある。
座にいる人々の成長も嬉しいけれども、座以外の人の成長っていうのも物凄く嬉しい。
僕が持ち得ない技術を持っている人がその技術を使って僕の作品に色を添えてくれる。
こんな経験は初めてだ。

単純に「すごい!」と思った。
学生時代の彼を知っている僕が・・・稽古場で殺陣をつけている彼を見ている。
時の流れも感じたし、ものすごい努力をして、その技術を身につけたんだって思った。
鳥肌がたった。

20年若ければ、「負けるもんか!」って同じ事をしようとしたと思う。
けれども、今は同じく「負けるもんか!」って思ったとしても、
自分が積み重ねたこと・・・つまり演出技術で頑張ろうって思うようになった。
これが僕の成長かもしれない。

まぁ、そんなことは置いておいて、教え子の成長って物凄く嬉しい。
同じ職業に居ようが居まいが、
僕ごときが言うのも、本当におこがましいけれども・・・
座の子たちや今回の野川さんのように、何かをしている所を見て、
「すげえ」って思う事に喜びを感じる。
そこに人間的な厚みというか・・・年を重ねた’何か’を感じた時、震える。

僕が描いていたものよりもカッコイイシーンになったからこそ、
音だとか、灯りだとか・・・
それを練り直す事が僕の仕事だ。
野川さんにも感激だし、それに呼応する若い役者、座長、女優陣にも頭が下がる。
こういう’うねり’が更に作品を磨いているんだな、と実感する。

おっちゃんも負けていられません☆
頑張っちゃうよぉ~~