劇団新和座では今まで、いわゆる、古典悲劇を多く演じてきました。
その中では子殺しもあれば、復讐の殺人もあり、悲恋などもありました・・・。

次期公演『アポリア』は書き下ろしの作品です。
そして・・・殺人が起こります。

この物語を書いた時、
「救いようのない憐れな物語にしよう」
そう思ってペンを取りました。
登場人物たちがその殺人にどう関わっているのか・・・
登場人物たちの思惑はなんなのか・・・
サスペンスというよりも・・・人間同士の醜い姿を描いたつもりです。

セリフの中には・・・
なんで、なんでこんな事になったんだろう。なんでこんな事になったんだろう。
といえば・・
昨日のことを悔やんでも仕方ない。悔めば明日が見えなくなる。
と言い、



誰だって自分の事がかわいい。
とつぶやけば、
自分だけじゃない。家族も友人も仲間も愛することを忘れてはいけない。
と返す。



元々、何にも持っていなかったんだもの。
と発せば、
何ももっていないから、何かを得るために人は努力する。はじめから持っている人間などいない
と誰かが言う・・・


今、私がこの世に存在する意味はなんだろう。私がこの世に存在する意味はなんだろう。
とある人が問えば・・・
生きているのが辛い時、誰かがあなたの側にいる。誰かが辛い思いの時、あたなが誰かの側にいる。それが私達人間である意味。
と答える。

全てが真実なのか・・・欺瞞なのか・・・偽善なのか・・・・それとも本心なのか・・・・




救いようのない憐れな物語・・・どうぞ観てやってください☆

『アポリア』公演の詳細は…
劇団新和座公式サイトを御覧ください。
http://www.shinwaza.com/
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