あと4年以内の三百万を見つめ、新たな戦闘開始となった本年の最終法戦、三万の大号令に男子部も頂いた14,100名の誓願を限りなく突破する大折伏をもって、先生の一周忌に見違える成長を遂げた顕正会の姿を霊山にまします先生に御覧頂かんとされる会長にお応えせんと決意するものであります。
8月度総幹部会において会長は
「この法戦に臨むに当たり、先生が幾度となく打ち込んで下さった大聖人様の『和党ども二陣・三陣続きて、迦葉・阿難にも勝れ、天台・伝教にもこへよかし』との広宣流布の大教令をよくよく命に刻み付けたい」
と仰せられました。
その上で、迹門の戒壇建立という大聖人御出現の序分・露払いを成した伝教大師が法華経最第一を確信した天台の三大部、それを日本に届けた鑑真が国禁を犯し、5回も渡航に失敗し、失明までして日本に渡ったその胸の奥に『何としても日本に渡りたい』との突き上げるような思いがあった事「これこそが仏様の力である」とのかつての先生の指導を教えて下さいましたが、仏様に突き動かされた鑑真の大情熱に圧倒されました。
同時に、広布前夜に御本仏の広布の大教令を片時も忘れず、死罪に等しき解散処分を被るとも、あるいは公権力による不当な弾圧を受けるともそれを跳ね除け、三百万になんなんとする仏弟子の大集団を築かれた先生の止み難き広宣流布の大情熱もまた大聖人様のお力である事を大確信させて頂きました。
会長は
「さらに言えば、今こうして私達つたない凡夫が先生の御逝去という未だかつて味わった事のない衝撃と悲しみを乗り越え、かえって燃える大情熱で御報恩の思いをたぎらせ、大難事の広宣流布に勇み立っている事もまた大聖人様のお力である」
と仰せられましたが、頂いた立場の有難さを噛み締めると共に、鑑真をもはるかに超える大情熱でたとえいかなる困難があろうとも全て乗り越え、重大使命を果たさせて頂かんとの思いが突き上げたものであります。
この度会長は「浅井先生の諌臣・争子のお立場を拝して、第三度の一国諌暁の重大御奉公を見つめていきたい」として重大指導を下さいましたが、正系門家のことごとくが極限の大謗法、師敵対に陥る中、亡国を迎えんとする今国に在っては諌臣、正系門家にあっては争子として諌暁を重ねてこられた先生こそ大聖人様が召し出だされた遣使還告のお方と大確信させて頂きました。
正系門家における争子として先生は、三度に渡る宗門諌暁によって御遺命を死守されましたが、第一の宗門諌暁の際に先生が送付された諌暁書を読んだ池田大作がへたり込んだ姿に、大悪人の肺腑を抉ったこの先生の諌暁書がどれだけ大聖人様の御心に叶うものであったのかが胸に迫りました。
この第一回諌暁から20年の間に細井日達が何度も本音を吐き、また池田大作の腹心山崎正友や原島嵩が造反して池田大作の悪事を全て暴露する等多くの現証が出てきた事をもって先生が第三度の宗門諌暁に当たり
「とどめを刺す時が来た。私は大聖人様に祈りを込めて諌暁書をしたためている。
顕正会の諌暁と死身弘法の赤誠が大聖人様に達するの時、諸天は必ず動く」
と師子吼された事をうかがっては、大瀑布に打たれる思いとなりました。
この先生の「とどめを刺す」とのお言葉には息が止まるような思いとなり、その後事実仰せの通りにこの第三の諌暁書送付を機にあれほど一体であった池田大作と阿部日顕の間に亀裂が生じて本門寺改称の大陰謀が粉砕され、それより凄絶極まる学会・宗門の大抗争が勃発し、ついに「池田大作憎し」の憤激頂点に達した阿部日顕をして偽戒壇正本堂が打ち壊された大現証には「まさに先生の後ろには御本仏日蓮大聖人がましますゆえ」と震える大感動を抑えられぬものであります。
会長は、先生が宗門における御遺命守護完結の姿を
「広宣流布のモデルケースである。今度は、日本の国家を単位とした大きな現証が起きてくる」
と断じておられた事を教えて下さいましたが、三度の宗門諌暁で事が決したように、三度の一国諌暁で広宣流布が成る事を大確信いたしました。
諌臣として立たれた過去二度に渡る先生の一国諌暁によって、諌暁書に記された通りの巨大地震の連発、異常気象、大疫病はすでに始まり、国家破産も眼前、何より最も恐るべき他国侵逼が刻々と迫りつつあり、自衛隊が米軍の指揮下に組み込まれていく事に中国が直ちに反発し「東京が他国からの反撃の最前線に立たされる事になる」などと環球時報を通して威嚇している事には慄然といたしました。
先生は、宗門諌暁の時には
「妙信講が憎いと思うならば潰したらよい。しかし、正義だけは取り入れて頂きたい。さもなければ国が持たない」
と叫ばれ、また、一国諌暁に臨まれた際に
「私は、諂って分かってもらおうなどとは思わない。
よし憎まば憎め。全てを大聖人様に任せ奉る。そして、諸天の働きを待つ」
と叫ばれましたが、まさに私心なき先生の捨て身の諌暁は諸天を動かし、宗門に、そして一国に大現証を顕わしてきた事には畏敬の念でいっぱいとなるものであります。
会長は、諸天の働きを前提としてなされた先生の事前告知の諌暁の符合は、諸天の存在、そして、諸天を従え申し付ける御本仏日蓮大聖人に帰依すれば人も栄え、国も安泰になる事を示している事を指導下さいましたが、いよいよ会長が三百万を背景に「日蓮大聖人を日本国の柱とせよ」と第三の一国諌暁に立たれる時、国亡ぶ恐ろしさから全日本人が開目する事を大確信するものであります。
ならば、今どんなに反発されようとすでに勝負が決まっているこの戦い、何を恐れる必要があろうか。
先生の御意思を継ぎ、第三の一国諌暁の御奉公に立たせて頂ける大宿縁に舞をも舞う大歓喜が込み上げてまいります。
会長は、切迫する南海トラフ巨大地震と想像を絶する被害の甚大さを教えて下さいましたが、今後激化する三災七難を覚悟すると共に、大聖人様が「湿れる木より火を出し、乾ける土より水を儲けんがごとく」との御一念で私達をお守り下さっているのであれば、私達もまたいかなる事があろうとも大聖人への信心だけは決して破らない絶対信に立ち、あと4年、全男子部一丸となって人生を賭け、命を賭け戦っていくところに広布前夜の大罰を乗り越え、顕正会三百万を早める事が男子十万を成す鍵と心するものであります。
されば男子部一同は、先生の一周忌までの誓願大突破を固く決意し、空前の大折伏をもって霊山にまします先生にお応えしてまいろうではありませんか。