家は古い一軒家

 

 

当然エアコンはリビングにしか無く

 

自室のエアコンは自分で買った

 

 

 

母が入院してからは、父はキッチンのテーブルではなく、リビングの部屋にエアコンをつけて一人で食べる

 

母が家に居ると、キッチンの椅子とテーブルの高さが丁度いいのと、リビングのテーブルの上は父が自分専用に買った小さいテレビを乗せっぱなしにしていて狭いーという理由も有り、キッチンで食べる

(父はテレビを絶対にテーブルからどかさず、耳栓で見ながら食べる)

 

 

だが、だからこそ、リビングとキッチンの間の障子を開けて、冷気をリビングに入れ、料理をするコトが出来ていた

 

 

しかし、父が一人で居ると、障子を閉めっぱなしで開けてくれない

 

 

私はキッチンの掃き出しと、シンク前の小窓を開けて料理をする

毎日だ

 

 

室温35度

 

 

汗だく

 

 

 

火を使うから体感はそれ以上

 

 

 

麦茶を飲みながら汗を拭いて食事を作る

 

 

父は運ばれた食べ物を置いた順に食べていく

 

 

私が運ぶと食べて

私が運ぶと食べてーを繰り返す

 

 

 

 

 

冷たいモノが有るから、キッチンのテーブルに置いて父に取りに来させるのが面倒くさい

面倒位なら、大した距離の違いはないので父の居るテーブルまでついつい運んでしまう

 

 

 

 

そうして、自分の食事を用意し終え、用意に使った色々なモノを洗い終わる頃には父は8割がた食事を終えてシンクに食器を置こうとする

 

 

流石に「未だ置かないで、料理に使ったもの洗ってるから」と止めて、置かせない

 

 

 

全部洗い終えてお盆に乗せた自分の食事を二階へ持って行きつつ「空いたから」と父に声をかける

 

 

「おぅ!!!」と父

 

 

 

ムカつく…

 

 

 

 

 

私は2階へ行き、クーラーを寒いと感じてしまう程ぐしょぐしょに汗で濡れた部屋着を全て着かえる

下着もだ

 

 

このままでは風邪をひく…

 

 

 

夕食の時もコレを繰り返すのだ

 

 

 

 

 

一日に何度も着かえながら

 

 

 

「…何してんだ…私…」

と思う

 

 

 

 

 

体のいい家政婦だ