★・BERオリエンタルエクスプレス(池袋)/プレシャスブーケ | 夢酔亭主人のオムライス食日記

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もういくつ寝るとお正月。
 

年末恒例の楽しみである「第九」を聴きに東京芸術劇場での特別公演に行ってきた。

 

80歳を超えてますますエンジン全開。
 

しかし、演奏は決して満足できるものではなかった。

 

コロ介対策で合唱は通常の1/3の50人ほど、しかも全員マスクをさせられているので声が通らない。

 

誰よりも満足していないのはコバケンだろう。

 

しかし、阿修羅のごとき激しい熱気は聴く者の胸を打つ。

 

このコンサートは「メンバーズTYUチャンネル」で配信されているので興味のある方はお聴きください。

 


炎のコバケン」の熱いエネルギーを浴びたコンサートの余韻に浸りながら向かったのは東京芸術劇場のお隣にあるホテルメトロポリタン。

 

メインBARの「オリエントエクスプレス」さん。


毎年第九のコンサートの後に訪問するのが恒例化してきた。


玄関先にはオリエントエキスプレスの本物の車輪が出迎えてくれる。

 

戦前、パリからコンスタンチノーブルまで走った特急列車「オリエントエクスプレス」。


旅客機がなかった時代は王侯貴族や大富豪しか乗れない超高級列車で、内装や調度品、料理やサービスも世界最高の豪華さだったそうだ。


その雰囲気を現代に蘇らせたような豪華な空間。

 

カウンター席に静かに座る。

 

●ジントニック


美味いジントニックだ。


コンサートの興奮を冷ますのにちょうどい。

 

チャームはピーナッツ比率の高い柿ピー。

 

●ブルボンルージュ


このBARオリジナルで2013年のサントリーカクテルコンクールで最優秀作品賞を受賞したカクテル。

 

最近入店したという女性バーテンダーさん。


まるで茶道のような優雅な身のこなし。


「シェーカーの振り方も正統派だね」


「先輩から今は基本を大切にしろと言われています」


将来が楽しみだ。

 

●国産牛サーロイングリル2種類のソース。

 

ホテル内のフレンチレストランから直接届けられる本格料理。

 

お肉はしっとりと柔らかくジンジャーソースとガーリックソースで楽しめる。

 

ポテトもサクサクのホクホク。

 

●チャイナブルー


まるで陶磁器のような青さが美しい。


カクテル言葉は「自分自身を宝物だと思える自信家」

 

●プレシャスブーケ~幸せの贈り物~


初めてこのカクテルに出会ったとき、一口飲んでグラスを持つ手が止まり、微かに震えがきた。

 

この店オリジナルカクテルで「KIRIN CUP&カクテルフェスティバル2019」で準優勝に輝いた作品。


受賞した佐々木寿莉さんは当時弱冠22歳。なんと受章の前年にバーテンダーになったばかりだそうな。


その佐々木さんも去年結婚され、バーテンダーも引退されたそうだ。


まさに、幸せの贈り物だった。


【本日の名曲コーナー】

 

小林研一郎指揮ハンガリー放送交響楽団の演奏でベートーベンの交響曲第9番。

 

はっきり言うと満足できる演奏ではない。

 

コバケンの第九は九響、日フィル、チェコフィル盤がCD化されているが、コバケンの燃える情熱を表現できたのは日フィルだけだ。

 

日フィルの首席指揮者に就任したのが1988年だから、それから年6回の公演を33年間共に作り上げてきた

 

コバケンの壮大な宇宙を表現するにはそれだけの年数が必要なのだろう。

 

ハンガリー放送交響楽団は一流とは言えないが「炎のコバケン」の燃える情熱に共感し実力以上の敢闘賞ものだし、最近のスター指揮者の見てくれだけで中身が空っぽの演奏に比べればはるかに感動を与えてくれる。


【お店】   
・BARオリエントエクスプレス
・東京都豊島区西池袋1-6-1 ホテルメトロポリタン
https://ikebukuro.metropolitan.jp/index.html