東京一の炒飯・★/ 龍朋(神楽坂 | 夢酔亭主人のオムライス食日記

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上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

有名ラーメン店に行列ができるのは珍しくもない時代だが、チャーハン目当ての行列というのはあまり聞いたことがない。


グルメ雑誌やテレビ番組等で「炒飯」がテーマになると必ずと言っていいほど登場するお店。

 

神楽坂にある中華料理店「龍朋」さん。


時刻は11時20分。

 

さすがにこのご時世、行列はないだろうと踏んだが甘かった。

 

店内満席+相席でほぼ満員。


人様にカメラを向けるわけにもいかないので店内の様子を紹介するのには苦労する。

 

以前紹介した生姜ラーメンや冷やし中華も都内トップクラスの実力派なのだが、やはりこの店の一番人気は今も昔もチャーハン。


周りを見回しても9割以上のお客が注文している。

 

お隣に座った2人組も何かの雑誌で見たのかチャーハンを注文したけど、2人とも大盛りと告げた。


どうなっても知らんぞ・・・

 

●チャーハン(770円)

 

一見どこにでもある町の中華屋のチャーハンに見えるでしょう。

 

チャーシューゴロゴロなのが龍朋流。

 

チャーハンはスープ付き。

それではいただきます割り箸

 

ラーメンにも使われるとんこつベースのスープなんだけどこれが滅法美味い。


いりこだと思うけど魚介系のだしの風味で後味爽快。

 

お隣の2人組様、出てきたチャーハンを見て目をパチクリさせていたが大丈夫だろうか。


なにせ、大盛りは100円プラスするだけで量は2倍。


常連さんはお得だとは思っていてもとても食べられる量じゃないことも判っているのだ。

 

うまいっ!


チャーハンにはパラパラ系としっとり系があり、龍朋はしっとり系。


パラパラさせるだけなら簡単で、ごはんを冷やすだけでもできるし、他にもいろんなやり方がある。


ごはんは一粒づつパラリとほぐれながら、しっとり、ふっくら仕上げるにはやはり料理人の技術とセンスで変わる。


龍朋のチャーハンはそのすべてが完璧でまさに理想のしっとり系チャーハンなのだ。


味の仕上げはチャーシューの煮汁だろう。


具は焼豚、玉子、少量の葱のみ。


どこにでもありそうで、ここでしか食べられない絶品チャーハン。

 

とあるグルメ雑誌で「東京一美味いチャーハン」との見出しが載っていたが賛成票を1票。


3年ぶりの訪問だったが、昔と変わらないチャーハンに大満足のランチだった。


美味しい食事に感謝をこめて
「ごちそうさま!」

 

【本日の名曲コーナー】

 

チャーハンの後に相応しいかかどうかは分からんが、4月はモーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」から、恋する少年ケルビーノのアリア『恋とはどんものだろう』を異なる歌手によっての聴き比べ。
 

現在発売されているDVDやBlu-rayでは、最も楽しめるのがこのガーデナー版。
 

セットは粗末なのだが、歌手の演技力も含めて完成度はひじょうに高い
 

今回のケルビーノはパメラ・ヘレン・スティーヴン。
 

スザンナが前奏でまさかのチョンボをやらかして伯爵夫人もびっくりだが、私も驚いた。

 

恥じらいながら歌いだしたケルビーノにさらに驚く。
 

まさか素人?
 

しかし、それも演出できちんと立て直し、たっぷりと聴かせてくれる。
 

可愛らしいケルビーノの筆頭だろう。


【お店】  
・龍朋
・東京都新宿区矢来町123