究極にシンプルなランチと云えば間違いなく「おむすび」だろう。
保存性に優れ、箸も使わず手で食べられる。
ごはんとおかずを一緒に食べられる便利さ。
江戸の昔から庶民の昼飯として愛されてきた。
神楽坂にある「むすびや」さん。
2年ぶりに訪問してみた。
カウンターだけのお店だが女性客を中心に繁盛している。
ランチメニューは3種類。
・おむすび2個と唐揚げ1個。
・おむすび3個と唐揚げ2個。
・だし茶漬けと唐揚げ2個。
おむすび2個と唐揚げ1個を注文。
この中から好きなものを2個選べるんだけど、私が選んだのは鮭と葉わさび。
おむすびだけで商売するのだから、家庭のおっかさんやコンビニのようなおむすびじゃ話にならない。
お茶を飲みながら主人の手元をじっと眺めるが、見事な職人技。
ごはんの間に具を挟むと形を整えるように軽く握るだけ。
浅草の「宿六」、大塚の「ぼんご」などもそうだが、おにぎりの名店では決してギュッと握らない。
●おむすび2個と唐揚げ1個(700円)
鮭と葉わさびの2種類のおむすび。
それではいただきます
玉葱となめこの味噌汁。
味噌汁が美味い店は料理もはずれなし。
お待たせしました。お箸入刀!
サクサクのころもとジューシーなもも肉。
味付けもちょうどよく、添えられた柚子胡椒のおかげで後味も爽快。
空気をたっぷり含んだふわっとした理想のおむすび。
ごはん、焼鮭、それに全体を包み込む海苔。
おむすびを割ろうとしてもガンと跳ね返す力強い海苔。
最近はコンビニのおにぎりのクオリティも上がったが、最も違うのは海苔。
三者がそれぞれ違う個性を持ちながら、お互いに協力し合いおむすびという一つの料理として固い結束力を誇っている。
沢庵って漬物の中では最下層の身分なんだろうが、おむすびにはこいつでなくっちゃ。
葉わさびもスキのないクオリティ。
頑張ればもう1個ぐらい食べれそうな気もするけど、腹八分目でやめておこう。
美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【お店】
・むすびや
・東京都新宿区神楽坂2-10
・http://kagurazaka-musubiya.com/