ふたつの星 | 「繊細さんの応援歌を歌う。」繊細ソングライター磯中ゆうき

「繊細さんの応援歌を歌う。」繊細ソングライター磯中ゆうき

「これでいい。」って思えるのは正しいことに出会ったときじゃなく、
楽しいこと・元気になれることに出会ったとき。
聴くと自己肯定できるような音楽を届けたい。

シャクソン的には「中庸」が真理だと言っていて

僕も激しく同意なのですが、
一方でにんげんのテーマは「かたより」ということになると思います。
バランスしている状態を目指すということは
バランスしていない現状があるということなので。
 
 
人って大きくは2種類に分かれるのかなと思います。
 
 
自分のしたいことを追求した結果、周囲との調和を見つけられない、か
周囲との調和を追求した結果、自分のしたいことを見つけられない、か
どっちかだと思います。
 
自分のしたいことをし過ぎる、か
他者の要求に応え過ぎる、か
どっちかに偏るのだと思います。
 
 
僕は前者です。
会社をやめてミュージシャン、とかやっているのでもう詳しい説明は不要かと。
 
 
後者の代表イメージですが、田舎の気立てのいい娘さんって感じです。
八百屋で手伝ってそうな感じ。
人当たりはいいし、気も効く。
でもしたいことが分からない。
周囲の要望に応えることで生きて来たので、切り拓くみたいなのはニガテです。
 
 
それでこの話の答えはもう既に出ているのですが、
前者は「他者との調和」
後者は「自分のしたいこと」を意識して動くと
より健やかなボディアンドソウルに、
より生きやすいおしごとに
向かっていくのかなと思います。
 
 
前者の僕からしたら、「したいことやる」とかウルトラ簡単なんですけど、
後者からしたらそんなことはないようで、
逆に後者からしたら「要望に応える」なんてウルトラ簡単なんだけど、
僕からしたら超ムズくて。みたいな。面白いんですよね。
感覚ってこんなに違うんですね、と。
 
 
 
と、こんなところで「やりたいことやろうぜ」的な一曲をお届けするとミュージシャンっぽくてよいのですが、
磯中ゆうきの曲はもっとソフトタッチというか
「やりたいことは自然にやってしまうものだよね」的なメッセージが多いのです。
「正直者は夢を見る」とか。
 
 
強いて言うならこの曲なんでしょうか。
 
 
「徒競走」
位置についてヨーイドンのときはみんな横にいたのに
ピストルが鳴った後にはそれぞれの位置が決まって行く
あいつは速い 後ろ姿に憧れて追い続けられたら
足の遅い僕でもなんだか 速くなれた気がした
 
いけいけ 手を振れ もっと足を振れ ちっとも追いつけないなあ
暑い太陽と飛び交う声に 心が滲む
 
走れ どこかから聞こえる 走れ 頑張れ
その声に応えたい
先を走る君の姿を ずっと追いかけてる
ゴールは近づいている 君と僕とともに
 
勝つことより 負けることより 大切なことに出会えるのは
「勝つんだ」と「負けないぞ」と歯を食いしばったときだけ
 
いけいけ 手を振れ もっと足を振れ なんとかあいつに追いつけ
渇いた体と滲んだ心が 何かを掴む
 
走れ 絶え間なく聞こえる 「走れ」 この声は
僕を応援している
先を走る君に 近づけず焦るときもあるけど
ここまで来られたのは、ひとりじゃなかったから
 
走れ 君が思うゴールを目指してただ走れ
みんな応援している
先を走る君の姿をずっと追いかける
もう一息だよ 走れ 走れ