2日前の日曜日、ピティナピアノステップで私もピアソラのブエノスアイレスの四季 の中の冬をピアノトリオで弾いた。

私の主人は、私がピアソラを弾くのを好んだ。そして、私も大好きな作曲家の1人だ。今回これを選んだのは、今の自分の気持ちが全て表せそうに感じたからだ。

この曲の冒頭、寒々しく暗い物悲しいワンフレーズ。人間の弱さや心の影がこのフレーズに表されているような気がする。その後の心の葛藤と叫びのような部分の後に出てくるソロ。この部分、淡々とと演奏している方が殆どだが、私は敢えて感情豊かに弾きたかった。そして、この部分から、コーダに至るまでの部分には、私の幸せ、耐え難い悲しみ、ある種の怒り、それを抑え込まなければいけないという思いとの葛藤、絶望、そして諦め、、、全てを表現する事が出来る。
そして、コーダ。なんと美しい音形なのだろう。死からの再生を想起させるような、凍った心を溶かすような、未来への光や希望を期待させるような透明感のある音形。バイオリンとチェロの力も借りてこの曲を演奏出来た事は、本当に私は幸せな環境に居るのだと思う。

私の未来は、もちろん私が死ぬまで続く。それが今日なのか明日なのか何十年も先なのかは分からないが、なんらかの形で再生している彼の愛情をしっかりと受け止めて、未来に向かって少しずつ進めたらと思う。