この10年を振り返ってみる 最終回
たかが10年。されど10年…。
2007年にミュージカルデビューしてからの、この10年を振り返ってみようという、エッセイ的な読みものです。(全10回)
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第10回(最終回)
まだまだひよっこですが、この10年で、延べ45作品…いろんな役をやらせていただきました。
行きつけの美容院で髪を切るとき「次はヨーロッパの山奥の村人とか、吸血鬼をやるのでこんな感じに…」とか、「次は記憶喪失のイギリス人の画家です」「次は麻薬の売人とか、海賊とか、バンコクのヤクザです」とか…毎度相談しながら面白くなってきます。
この次は「ゆうれいやります」って相談することになるのですが、一体どんなリアクションされますかね?(笑)
今の僕の夢は、いわゆるハマり役に出会うこと。
この人はこの役がもう絶品だよねー!ってみんなが頷くような。
幸運にもそんな役に出会えたなら、もうひとつ先の景色を見ることができそうな気がします。
この前の「ミス・サイゴン」。
カーテンコールでの、市村正親さんの後ろ姿が眩しかった!
市村さんが僕の年齢の時、すでに大スターだったわけで、三十路を過ぎてスタートした僕は、大先輩達の後ろ姿にほんの少しでも近づくためには、今何をすべきなのか?
夢を実現させるには、実現できる自分でいなきゃいけない。
舞台の大小に関わらず、そのひとつひとつの中での学びや、出会いが、人間としての僕を育て、導いてくれるんだと思います。
というわけで、今後とも、麻田キョウヤをどうぞよろしくお願いいたします!
長々と書いてしまいました。
最後まで読んでいただいた方、まことにまことにありがとうございました!
次の10年へつづく
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