The Covers

 

 カバー曲を主とした番組で10年目に突入し、尚も勢いが衰えない番組。それが「The Covers」(NHK BSプレミアム、NHK総合、BS4K)だ。今年度、新CMとして上白石萌歌が加わった。彼女の存在がさらにこの番組をより深いもにしている。今回は、この番組からカバー曲の良さを深堀しよう。

 

カバーは線引きができない

 「カバー」と一言にいっても、ヒトが感じる捉え方は違ってくるだろう。一人の歌手が尊敬や憧れている歌手の曲を歌うことや、楽曲提供した曲を時にリアレンジして自分自身が歌う、さらに、数年前に自身が発表した曲を(これもリアレンジも含めて)自分自身で歌い直す。と言った具合に、「カバー」とは線引きは必ずしもできないだろう。

 また、原曲の力が強いため「カバー」が失敗に終わったり、歌手のアレンジが嫌いで「カバー」はしない方がよかったりと「カバー」自体にも疑念を思う人もいるだろう。しかし、「カバー」を聴くことによって原曲では感じられない世界が見えたり、曲の魅力を再発見したりできる。このブログ記事でも5月に紹介した宮本浩次はそのよい例だろう。

 また、TVの歌番組で何気なく聞いた曲が本当はカバー曲でることも多いだろう。近年はサブスクリプションの普及でよりそれが鮮明になった。これも紹介したことがある。この記事は、区別するように捉えられた方も多かったようで不十分な点も多かったことをお詫びします。結局は、歌っている歌手の想いとリスナー側の多様な感じ方で成り立っている。そのため、安易に「このカバーは○○だ」と批評はできない。個人の自由な楽しみ方で音楽を聴くことが肝心なところだろう。

 

リスペクトは歌い手も聞き手も

 今回紹介している番組ではないが、とあるカバー曲披露の番組でゴダイゴの「銀河鉄道999」をカバーする方が「ゴダイゴって何ですか?」と笑いながら話していた。個人的にあり得ないことだと感じている。番組サイドから要望されたのかはわからないが、自分が歌う歌手や楽曲を調べることは大切なことであると思う。

 一方、「The Covers」はゲストの歌手は勿論、トークの聞き手であり、曲の聴き手でもあるCM:リリー・フランキーと上白石萌歌のカバーされる楽曲や歌手についてのリスペクトがある。特にそれが感じられた放送回は、5/7の「70s&80s名曲特集(第1夜)」だ。ゲストはGLIM SPANKY、田島貴男(Original Love)、MORISAKI WIN、星屑スキャットの4歌手。星屑スキャットが中森明菜の「駅」をカバーする際、トークでこの曲の歌詞の読解が行われた。その中で、ミッツマングローブが作詞作曲者:竹内まりやの考えた風景をズバリ当てた。ここまで、その曲を聴き込み、考え、カバーする。まさにカバーの醍醐味が詰まっていた。

7月の放送回も楽しみだ。

↓↓7/2放送回 内容↓↓

↓↓星屑スキャット 「駅」(カバー)↓↓

 

 

 

 

 

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