特定非営利活動法人アーティストグループmusia 設立趣旨書
現在の日本、特に東京をはじめとする都市部では、国内外で活躍する優秀な芸術家が排出され、また世界各国の優れた芸術家の作品、活動に触れる機会の多い、世界の都市の中でも特に恵まれた芸術環境にあると思われます。
しかしながら、昨今の経済情勢や少子高齢化に伴い、芸術家を育成してきた音楽・芸術大学をはじめとする教育施設への進学者数は減少の一途をたどっています。
加えて日本は経済大国になった反面、社会に展開される芸術活動が、経済の影響を強く受けたものになりがちであり、その偏重傾向は、多様性のある豊かな社会とは相反し、次世代にとって決して良い状況ではありません。
団体名「musia」は、博物館・美術館の「museum」と、「music」をかけた造語です。古いものは大切にして伝え、新しいものは先んじて発信し、音楽をベースとした様々な芸術活動を通して、日常生活がほんの少し、明るく、変化していただければ、という思いでつけました。
私たちは、上記の思いをもとに、日頃は各自個人や所属先で活動、研鑽している会員が、musiaとして集まる事で可能になる、音楽をベースとした様々な芸術活動を行う目的で2013年に結成し、会員の継続的な技術の向上に加え、演奏家と演奏を聞く方々が、互いに、真に良い音楽をはじめとしたアートプログラムとは何か、試行錯誤をしながら、これまで、自主公演の他、保育施設や老人保護施設などで演奏活動を行って参りました。
しかし、一般的にも経済的に成功した芸術家はごくわずかであり、多くの芸術家は経済的な困難を抱えながら生活しており、多額の教育費をかけたにも関わらず志半ばであきらめざるを得ない方も少なくありません。私たちも例外ではなく、活動を通じて会員の意欲の高まりとmusiaの活動への支持の拡大を実感しながらも、その継続すら困難な中、周囲の方々のご厚意と会員の熱意でなんとか維持して参りました。
そこで広く支援を得、団体運営の継続及び発展を目指すため、特定非営利活動法人となることを決意しました。特定非営利活動法人となることで、社会的な信頼と支持を高めることが期待できます。そのことによって、より広く一般市民を対象とした継続的な活動を行い、法令に基づいた情報公開で、その活動の透明性を高め、音楽をはじめとした文化・芸術及びその活動の研究、学校、施設等での演奏会や勉強会の開催による文化・芸術教育、音楽をはじめとした文化・芸術及びその活動保護の普及啓発に関する事業を一層行います。そして音楽をはじめとした文化・芸術活動に携わる方々の技術の向上と、文化・芸術の維持向上に努めることで、文化的で豊かな社会の実現とその持続的な発展のために寄与して参りたいと思います。
平成30年3月11日
設立代表者 大井祥子