不明者捜索 | ロフトで綴る山と山スキー
2012-09-17 22:06:59

不明者捜索

テーマ:山や花

           残念な結果に終ったが・・・・・




        それは久比岐ツーリングの朝 6:10、糸魚川のR8号線に入った頃に鳴った携帯の


        着信♪から始まった。。。




        山岳会の松下会長から「昨日虫倉山に登った女性登山者が帰宅せず、捜索願が


        出され長野中央署から山岳会にも救助要請が来た!」との事。


        2時間も掛けツーリングの集合地点に来てしまっているので、「今は糸魚川なので


        今日の協力はできない!」と言うしかなかった。


        ツーリングを終え家路に向かう途中「見つかった?」と訊くが「何ら手掛かりを掴めず


        明日も7:00から捜索する・・・」との返事。




        以上の経緯から警察、山岳救助隊、戸隠地区遭対協、消防署そして我々中条山岳会


        員による二日目の捜索が始まった。


        入山口にあった登山届から別の登山者に電話で目撃情報を問い合わせたところ、山


        頂でそれらしき女性と会ったこと、不明者の車が停めてあった不動滝口とは別の小虫


        倉方面に降ったらしいので、山頂から東南方向で転落の可能性がある登山道脇を重


        点的に探る事に。



        自分は県警救助隊の4人に同行し小虫倉コースを登り始める。


        登りながら中盤以降の切り立った斜面やロープのあるの難所毎に、転落の痕跡が無


        いか目視しながら山頂直下へ。。。


        さるすべりコースを登り我々のコースを下り始めた戸隠遭対協メンバーと合流した後


        同じルートを降りながら目視でなくザイルを出しワンピッチ分斜面を降って探す事に。





      W小隊長の指揮下、ビレーを取ながらクライムダウンする県警機動隊メンバー
ロフトで綴る山と山スキー-0917_0933




     此処では50mでは足りずザイルを繋いで更に降ってもらった
ロフトで綴る山と山スキー-0917_1015




     W小隊長も自ら懸垂下降で探しに入る
ロフトで綴る山と山スキー-0917_1058





     地元消防署のメンバーも本部と連絡を取ながらサポート
ロフトで綴る山と山スキー-0917_1136





     12:00過ぎ、やせ尾根の終る地点で最後のザイルを出し本日の捜索活動終了ロフトで綴る山と山スキー-0917_1200




     こうして二日間に亘った延べ120人を超える大規模捜索は何ら手掛かりを掴めないまま終了。


     地元山岳会員としては虫倉山に来る度、不明者のことを気に掛けながら登るのか・・と気が重い。


   (後日談)


     大規模捜索が打ち切られた翌日、地元消防署員が転落の可能性がある沢筋を下部から辿って


     不明者を発見!


     虫倉山の麓に生まれ育ち子供の頃冒険心から遊びに入っていた沢筋が、転落したら見つかる


     可能性が高い!、と読んで狙いをつけ捜索に入ってくれたらしい。。。

     結果は残念だったが、三日目に家族の元へ帰られたので・・・・(合掌)



   (追記)


     幾つか残る疑問点・・・


     1)遭難者は何度か虫倉山に登っていたと家族が話していたが、駐車した不動滝口へ車の回収で


       戻るのには下山口が離れすぎる。何故小虫倉方面へ降ったのか?


     2)転落したのはルート上からか?又はルートを見失ったためか?


       ルート上からは転落可能性のある場所でザイルを出し調べたが痕跡が無かった(夏草が生え


       人間が転がれば草が倒れたり、ザレ場に跡が残るはず)


     今回の教訓・・・


     1)単独行は避ける、自分も単独行が多いので反省しないと・・・


       登山者の多い人気の山やルートは目撃される可能性も高いが、里山は万一の時分らない。


     2)最低限家族には登る山を伝える


       登山届けを出すのが一番だが、今回は家族に話していたから当日の内に入山口が分った。


       また、別の登山者の登山届けから目撃情報を入手でき捜索重点場所が絞られた。


     3)里山では地元の情報が生きる


       不明者発見のキーは子供の頃に冒険心から遊びに入っていた地元在住O氏の閃きに拠る。


       同じく中条に生まれ育った身ではあるが、沢筋の様子を熟知していたO氏には敵わない。



   最後に、虫倉山は元旦登山を始め開山祭、登山道整備、山村体験小学生のガイド、むしくら祭など


   年に何回も登り「信州ふるさと120山」の原稿も書くほど慣れ親しんだホームグランド。


   過去にも道間違いの騒ぎや小虫倉コースでの転落もあったが犠牲者の出る遭難は無かった。


   不明のまま後を引きずる事は避けられたが今後のためにも記録に残す事とした。(合掌)




   長野県警のサイトに発見場所を示す画像が公開されていたので引用させていただきます。


ロフトで綴る山と山スキー-収容地点