阿弥陀岳南稜
バリエーションルートとされる阿弥陀岳南稜にトライ!
P3と呼ばれるピークは、サイドのルンゼ状を登るのだ
がそこが核心部と言われている。
多少なりとも岩場の心得が有る人なら問題無く登れる
と思うが、安易にお薦めはしないでおきます。。
船山十字路に車を置き林道歩き開始。一応一般向き
では無いと書いてあるが。。
広河原橋を渡り暫く行くと右手にこの標識があって
進むと沢を渡り、立場岳へ続く尾根斜面に取り付く。
やがて右から旭小屋経由の道と合流し、本格的な尾
根歩きとなる。
道の左右は地元の異なる財産区所有らしく、境界杭
が頻繁に立っており、更に右側は立入り禁止の針金
が延々と続く。
途中、シートで小屋掛けしたこんなモノもあった。。
【権現・編笠】
樹林の立場岳を過ぎると右手がザレ、開けた空間に
権現岳が意外に高く聳えていた。
【ゴゼンタチバナ】
登山道脇では赤い実をつけた花が秋の訪れを示す。
【青ナギ】
出発から丁度二時間、右手が大きく崩壊した青ナギ
到着。生憎ガスが湧くものの南稜を前に闘志も湧く。
【タチコゴメグサ】
日当りの良い草原には夏の名残りの高山植物が幾つ
か歓迎してくれる。
あ、これはすっかり秋の花だった。。
【P2564の標石?】
しっかり埋めてなかったのか?地面に倒れていた。
漸く南稜の全貌が眺められ、いよいよ・・の気分。
P3基部に至るまで色々な花が楽しませてくれる。
-9:35
【プレート】
P3基部にあるプレート、ダイレクトに登るには中
級者でザイル必要、それ以外は←と読める。
【ワイヤー】
案内に従い左へ下がり気味に行くと、突き出た岩の
トラバース。このルート唯一のワイヤー固定箇所。
いよいよ核心部。日当たりが悪く常に濡れているが
ホールドとスタンスは豊富なので、基本通り登れば
問題ない。
上部草付きには踏み跡が幾つか残り、ルート選択に
迷うほど。最後は左側稜線へ抜ける。
ルンゼ中盤からは流出を免れた土に色々な花が咲き
足場を確認しつつ何点か撮る♪
【ミヤマアケボノソウ】
これは初見参の花、そんな時は自分の居る場所も
忘れ取り捲ってしまう(苦笑
【P4と山頂】
P3のルンゼを登り切るとハイマツの明るい斜面♪
P4の左奥に見える山頂からは話し声も聞こえる。
山頂目前に、ザレた岩稜の間に咲く花を撮る余裕も
振り返ればおよそ岩稜とは見えないハイマツ帯の道。
【阿弥陀山頂】
あらぬ方向から姿を現したのを見て、先着の登山者
は怪訝そうな顔をしていた(笑
【下山へ】
赤岳~硫黄岳は姿を見せるが、他の方角は霧が湧き
眺望利かず。って事で山頂ステイ30分で切り上げ。
下山は最短の中央稜を選択。こちらも一応はバリ。
【確認】
下方にガスが湧き後方を見てルートの確認(した筈
だったが・・)。
一時間で広河原沢に出合う筈が、一向に気配なし。
思い返せば、上部ハイマツ帯のザレた下りには長い
ロープが固定してあり、バリルートにしては親切だな
と思ったのだが。。。
【スライド】
総勢15名の中高年団体さんが登って来た。
この時点で間違えて御小屋尾根を下っていると確信。
-12:28
【御小屋山】
こうなったら腹を据え、珍しい花でもあれば撮ろう・・
とノンビリ降ることにする。
この花とは久々二度目の対面。ネジバナと違って
こちらは同じラン科でもテガタチドリ属。
小さな人形が一杯ぶら下がってる様で可愛い~♪
【ハナイカリ】
標高2,000m前後の明るい林床に群生していた♪
南八ッに残る未踏の何座か、その中で阿弥陀は南稜
からと決めていたが、今回取り敢えず欲求充足!
入山者の少ないルートへ単独でというのは余り褒め
られた話ではない。
※多少反省するも暫くは続きそう。。
計画では下山路に中央稜を降る予定で、分岐の標識
に従ったつもりだったが、何処でどう間違えたのか?
いまだに納得できていない。
確認の為、もう一度リベンジあるかも(苦笑
撮影機材 カメラ:PENTAX K100Dsp
レンズ:SIGMA 17-70mm
-END-