鷲羽岳~笠ヶ岳縦走
残り3座となった信州百名山、その中で唯一北アに残る
のが今回目標の鷲羽岳。
踏んではいたが山頂写真の無い三俣蓮華岳、未踏の
双六岳・笠ヶ岳と絡め二泊三日の幕営山行の模様。。。
【初日】 新穂高温泉~三俣山荘テン場
新穂高の無料駐車場に着き予定通り4:00に出発すると
奥から二段目のスペースに「なにわ」Noのアルハイが!
仮眠中のお二人を起こし、挨拶と笠のテン場での再会を
約し出発~
【わさび平小屋】
到着した途端に小雨があたり出し、休憩後ザックカバー
と折り畳み傘をさし出発。
秩父沢で2Lの水を汲んだら(結果的には無駄だった)
一気に重くなったザックにヘロヘロ状態で鏡平到着。
【雷鳥七羽】
弓折鞍部から花見平に上ると濃い霧雨の中、六羽の雛
(既に親と同じ大きさだが)を連れた雷鳥ファミリー♪
天敵を逃れ無事に育った様だ (^-^v
【双六小屋】
此処で奮発?して昼食にラーメンを戴く。
遅れて新穂高を出発した筈のみいさん達へ伝言を残し
先を急ぐ。。
【双六岳巻き道】
本日の目標は三俣山荘テン場なので、時間を稼げる?
巻き道を選ぶ。。
が、意外にアップダウンが多く歩き難いゴーロ状のトラ
バース道は疲れる (>_<;
【三俣山荘テン場】
途中、太腿内側に何度か痙攣が起き、その都度立休み
を入れながら何とか今宵の宿泊地へ到着(ホッ
缶ビール1本で爆睡状態に陥ったのは言うまでも無い。
(鷲羽岳山腹を巻く伊藤新道の名残が懐かしい。。)
【二日目】三俣山荘テン場~笠ヶ岳テン場
4:30起床、雨は降ってないが濃いガスの中、今回の主
目的である鷲羽の山頂を目指す。
ザレてはいるが良く踏まれ歩き易い道をジグを切りなが
ら高度差400mを登る。
山頂到着と同時に周囲の霧が消え、一部ガスに隠れる
山並みもあるものの徐々に展望が開ける。
鷲羽の女神も三度目にして漸く叶った訪問者を歓迎して
くれたようだ (^-^v
女神のみならず五羽のヒナを連れた雷鳥も登頂を祝福
してくれた♪
黒部源流の沢には自分のブロッケンも浮かび、朝から
幸先良いスタートが切れる。。。
満ち足りた気分で降ってくると、今までガスに隠れていた
三俣蓮華岳も姿を見せ始める (^-^o
テン場帰着前に振り返れば、今まで二度拒まれた山とは
思えない優しさで見送ってくれる。。
さあ、今日の行程は長い。テントを撤収して急ぎ出発だ!
今回は厳しい縦走となりそうなので花撮影用のカメラは
持たず、コンデジで唯一撮った三俣蓮華直下に咲く花。
三十年ほど前に立山~双六と縦走したが、二つの山頂
画像が無いので此れも今回の目的の一つだった。
【鷲羽岳と双六小屋】
前半のハイライトを終え、長い縦走路へと向かう。。。
12:06
【鏡平俯瞰】
昨日は雨の鏡平も今日は槍の姿を写していそう。。。
大ノマ岳を越え、秩父平から再び稜線に上がると抜戸岳
を巻き笠ヶ岳へと続く稜線は気が遠くなるほど長い。
【笠ヶ岳彩雲】
その長い縦走の末に漸く終着の笠ヶ岳テン場が在る。
今までガスに隠れがちな笠から霧が消えると、周りに
思いがけず彩雲が現われる (^-^o
【穂高岳と満月】
笠のテン場で先着のみいさん夫妻、かめ・ふーさんと
無事合流。テント設営後はお楽しみ宴会ヶ岳突入!
ふと、外を見れば北穂の上に中秋の名月が♪
【夕焼けの槍ヶ岳】
そして槍は充実した一日の縦走のフィナーレを飾るかの
ように、赤く岩肌を染めつつ黒いシルエットに変わろうと
している。。。
【三日目】笠ヶ岳テン場~新穂高温泉
昨夜の宴会ヶ岳は滑落も何とか踏みとどまり初日と同じ
く爆睡できた。
或る意味、アルコールにさ程強くない体質が幸いしてい
るのかも・・(笑
みいさん達は昨日山頂を踏んでいるので、ご来光撮影
を兼ね起床と同時に山頂へ向かう。
徐々に日の出時刻が近付き東方の空が茜色に輝いて
くるが、どうやらご来光は笠ヶ岳山荘を過ぎた辺りで迎
える事になりそう。。
中岳と南岳の中間から昇る2008年9月15日の太陽♪
日帰り山行では味わえない一瞬、前回は中ア空木岳で
見て以来なので一年振りかな?
山頂の南端に立つと焼岳・十石山・乗鞍岳・御嶽さん
視線を左に移せば甲斐駒の左奥に富士山、更に白根三山
が続く(仙丈ヶ岳は北岳と重なる?)
手前左下のテン場から抜戸岳の稜線、奥に槍ヶ岳・燕岳
・餓鬼岳・唐沢岳の山並み
こちらは大きな山容の双六岳・奥に鷲羽岳・水晶岳と続き
左端は立山・劔岳
最後は左から北ノ又岳・黒部五郎岳、直ぐ右奥の薬
師岳・・と確認できる。
山頂展望を充分楽しんでテン場に戻り、朝食準備と
テント撤収。
今日は笠新道を下るだけなので笠ヶ岳山荘泊の団
体さんをやり過ごしてからノンビリ出発とする。
誰かもblogで書いていたが、此処のテン場は山荘から
遠いのが難点かも。。。(利点もあるが・・ボソ)
笠新道分岐のある抜戸岳へ向かう途中、振り返れば右奥
に白山もなだらかな山容を見せていた。
分岐から山頂は岩場のトラバ-スで至近距離。
百高山を狙ってる訳ではないが、一応ピークを踏む。
思い掛けず、山頂標柱を入れた槍の好アングル♪
抜戸岳東面の広大なカールは山スキーの適地でもある
が、どうやらアプローチに難がありそう。
【深山荘】
無事三日間の山行を終え新穂高に帰着、何はともあれ
温泉で疲れを癒そう・・と対岸の温泉へ向かう。
この後、温泉の若女将?に教えて貰った福地温泉の手
打ち蕎麦で空腹を満たし、皆さんとお別れ。。。
今回の山行は信州百名山の98座目、鷲羽岳登頂が主
目的だったが、初日降られただけで好天に恵まれ、また
サプライズの合流があったり、考えさせられる事もあった
りで記憶に残る山旅になりそう。。。
-END-