鷲羽岳~笠ヶ岳縦走 | ロフトで綴る山と山スキー

鷲羽岳~笠ヶ岳縦走

残り3座となった信州百名山、その中で唯一北アに残る

のが今回目標の鷲羽岳

踏んではいたが山頂写真の無い三俣蓮華岳、未踏の

双六岳笠ヶ岳と絡め二泊三日の幕営山行の模様。。。


【初日】 新穂高温泉~三俣山荘テン場


新穂高の無料駐車場に着き予定通り4:00に出発すると

奥から二段目のスペースに「なにわ」Noのアルハイが!

仮眠中のお二人を起こし、挨拶と笠のテン場での再会を

約し出発~


わさび平小屋 5:13

        【わさび平小屋】

到着した途端に小雨があたり出し、休憩後ザックカバー

と折り畳み傘をさし出発。


雨の鏡池 9:04
         【雨の鏡池】

秩父沢で2Lの水を汲んだら(結果的には無駄だった)

一気に重くなったザックにヘロヘロ状態で鏡平到着。


雷鳥七羽 11:30

          【雷鳥七羽】

弓折鞍部から花見平に上ると濃い霧雨の中、六羽の雛

(既に親と同じ大きさだが)を連れた雷鳥ファミリー♪

天敵を逃れ無事に育った様だ (^-^v


双六小屋 12:12

          【双六小屋】

此処で奮発?して昼食にラーメンを戴く。

遅れて新穂高を出発した筈のみいさん達へ伝言を残し

先を急ぐ。。


双六巻道 13:19

         【双六岳巻き道】

本日の目標は三俣山荘テン場なので、時間を稼げる?

巻き道を選ぶ。。

が、意外にアップダウンが多く歩き難いゴーロ状のトラ

バース道は疲れる (>_<;


三俣山荘 15:49

         【三俣山荘テン場】

途中、太腿内側に何度か痙攣が起き、その都度立休み

を入れながら何とか今宵の宿泊地へ到着(ホッ

缶ビール1本で爆睡状態に陥ったのは言うまでも無い。

(鷲羽岳山腹を巻く伊藤新道の名残が懐かしい。。)


【二日目】三俣山荘テン場~笠ヶ岳テン場


4:30起床、雨は降ってないが濃いガスの中、今回の主

目的である鷲羽の山頂を目指す。

ザレてはいるが良く踏まれ歩き易い道をジグを切りなが

ら高度差400mを登る。


鷲羽池と槍穂 5:55
      【鷲羽池と槍・穂高】

山頂到着と同時に周囲の霧が消え、一部ガスに隠れる

山並みもあるものの徐々に展望が開ける。

鷲羽の女神も三度目にして漸く叶った訪問者を歓迎して

くれたようだ (^-^v


雷鳥五羽 6:49
         【雷鳥親子】

女神のみならず五羽のヒナを連れた雷鳥も登頂を祝福

してくれた♪


ブロッケン
          【ブロッケン】

黒部源流の沢には自分のブロッケンも浮かび、朝から

幸先良いスタートが切れる。。。


三俣蓮華岳 6:50
         【三俣蓮華岳】

満ち足りた気分で降ってくると、今までガスに隠れていた

三俣蓮華岳も姿を見せ始める (^-^o


鷲羽岳 6:57
          【鷲羽岳】

テン場帰着前に振り返れば、今まで二度拒まれた山とは

思えない優しさで見送ってくれる。。

さあ、今日の行程は長い。テントを撤収して急ぎ出発だ!


イワギキョウ
        【イワギキョウ】

今回は厳しい縦走となりそうなので花撮影用のカメラは

持たず、コンデジで唯一撮った三俣蓮華直下に咲く花。


三俣蓮華山頂 9:27
        【三俣蓮華山頂】


双六岳 10:50
       【双六岳山頂台地】

三十年ほど前に立山~双六と縦走したが、二つの山頂

画像が無いので此れも今回の目的の一つだった。


双六小屋と鷲羽 11:34

        【鷲羽岳と双六小屋】

前半のハイライトを終え、長い縦走路へと向かう。。。


鏡平俯瞰 12:06
          【鏡平俯瞰】
昨日は雨の鏡平も今日は槍の姿を写していそう。。。


大ノマ岳を越え、秩父平から再び稜線に上がると抜戸岳

を巻き笠ヶ岳へと続く稜線は気が遠くなるほど長い。


笠ヶ岳彩雲 16:46

         【笠ヶ岳彩雲】

その長い縦走の末に漸く終着の笠ヶ岳テン場が在る。

今までガスに隠れがちな笠から霧が消えると、周りに

思いがけず彩雲が現われる (^-^o


北穂高と月 17:34

         【穂高岳と満月】

笠のテン場で先着のみいさん夫妻、かめ・ふーさんと

無事合流。テント設営後はお楽しみ宴会ヶ岳突入!

ふと、外を見れば北穂の上に中秋の名月が♪


夕焼けの槍 17:55

        【夕焼けの槍ヶ岳】

そして槍は充実した一日の縦走のフィナーレを飾るかの

ように、赤く岩肌を染めつつ黒いシルエットに変わろうと

している。。。


【三日目】笠ヶ岳テン場~新穂高温泉


昨夜の宴会ヶ岳は滑落も何とか踏みとどまり初日と同じ

く爆睡できた。

或る意味、アルコールにさ程強くない体質が幸いしてい

るのかも・・(笑

みいさん達は昨日山頂を踏んでいるので、ご来光撮影

を兼ね起床と同時に山頂へ向かう。


槍穂夜明け前 5:27
        【シルエットの槍穂】

徐々に日の出時刻が近付き東方の空が茜色に輝いて

くるが、どうやらご来光は笠ヶ岳山荘を過ぎた辺りで迎

える事になりそう。。


ご来光 5:39
          【ご来光】

中岳と南岳の中間から昇る2008年9月15日の太陽♪

日帰り山行では味わえない一瞬、前回は中ア空木岳で

見て以来なので一年振りかな?


山座同定-1 5:50
        【山座同定-南方】

山頂の南端に立つと焼岳・十石山・乗鞍岳・御嶽さん


山座同定-2
        【山座同定-東南】

視線を左に移せば甲斐駒の左奥に富士山、更に白根三山

が続く(仙丈ヶ岳は北岳と重なる?)


山座同定-3
        【山座同定-東北】

手前左下のテン場から抜戸岳の稜線、奥に槍ヶ岳・燕岳

・餓鬼岳・唐沢岳の山並み


山座同定-4
        【山座同定-北方】

こちらは大きな山容の双六岳・奥に鷲羽岳・水晶岳と続き

左端は立山・劔岳


山座同定-5 6:03
        【山座同定-北北西】

最後は左から北ノ又岳・黒部五郎岳、直ぐ右奥の薬

師岳・・と確認できる。


山頂展望を充分楽しんでテン場に戻り、朝食準備と

テント撤収。

今日は笠新道を下るだけなので笠ヶ岳山荘泊の団

体さんをやり過ごしてからノンビリ出発とする。


下山前に 7:36
       【テン場から笠ヶ岳】

誰かもblogで書いていたが、此処のテン場は山荘から

遠いのが難点かも。。。(利点もあるが・・ボソ)



笠と白山 8:17
         【笠ヶ岳と白山】

笠新道分岐のある抜戸岳へ向かう途中、振り返れば右奥

に白山もなだらかな山容を見せていた。


抜戸岳から槍 8:52
       【抜戸岳山頂から槍】

分岐から山頂は岩場のトラバ-スで至近距離。

百高山を狙ってる訳ではないが、一応ピークを踏む。

思い掛けず、山頂標柱を入れた槍の好アングル♪


笠新道を下る 9:21
        【杓子平を下る】

抜戸岳東面の広大なカールは山スキーの適地でもある

が、どうやらアプローチに難がありそう。


深山荘 13:46

           【深山荘】

無事三日間の山行を終え新穂高に帰着、何はともあれ

温泉で疲れを癒そう・・と対岸の温泉へ向かう。

この後、温泉の若女将?に教えて貰った福地温泉の手

打ち蕎麦で空腹を満たし、皆さんとお別れ。。。


4ピークス
        【四座の山頂ショット】


今回の山行は信州百名山の98座目、鷲羽岳登頂が主

目的だったが、初日降られただけで好天に恵まれ、また

サプライズの合流があったり、考えさせられる事もあった

りで記憶に残る山旅になりそう。。。 

                           -END-