こんにちは。
よもぎ庵 鍼灸師の平沼公代です。
夫がいろんなイチゴの苗を買ってきて
鉢やプランターに植えています。
春になるのが楽しみです。
私も子供のころ、実家では、母がプランターに
苺を植えてくれていたなぁ。
それを摘むのが楽しみだったけど
小さかったり、虫食いだったり
おいしい！という思い出はあんまりないなぁ（笑）
だから、あまおうなんて、もう本当に
品種改良と農薬のたまものなんだろうなと
思いますが
それを求めている消費者に
答えてくれているんですよね。
苺好きな人多いですよね。
自家製でおいしいの収穫できたらいいなぁ。
さて！
年末です。
１２月は、いつもですが
今年最後に！という想いが強くなるのか
移植の患者さんが多くなります。
後半になると
判定がクリスマスごろだったり
年明け新年だったりなので
皆さん落ち着かない年末、年越しになるんですよね。
少しでもみんなが笑顔になる結果が多いといいな。
移植といえば
この間ね、患者さんとともに
爆笑した話があります。
ご本人にも、ブログに書く許可得たので
書いてみますね。
それは、移植時におしっこを貯める話！
これね、特に初めての移植の方に
たまに言われるんですが
「どれくらいおしっこ貯めていいかわからない」
という話。
「ちょっと貯めすぎですよ～」って
笑われちゃいました。
っていう程度の話は
これまでもあったんですが
今回の方、そ、そこまで貯めた！というレベル。
患者さんの身に
起きた出来事はこんな感じ。
その日、同じく移植の人が４，５人いた。
おしっこしたいな～おしっこしたいな～と
思っていたけど
我慢したほうがいいよね～
我慢したほうがいいよね～
と、耐えていた。
でも、やっぱりちょっと行きたいかなと思って
看護師さんに言ってみた。
「トイレ行きたいなって思うんですけど」
「ちょっと今はもう、行かないほうが。。
じゃあ、移植は一番にしましょうかね」
と、一番の移植になった。
が、ベッドに寝ている間も
やっぱりもう、漏れそうな雰囲気！
培養士さんが来て
「４時間前に融解して
今はこのような卵の状態で・・・・・」
と、受精卵の説明をされているけど
もう、ほぼ頭に入ってこない。
もう、いいから、いいから！
おしっこ漏れるから、早くして！
って頭の中そればかり。
全く耳に入ってこない。
ずっと上の空。
そして、やっぱり
ものすごくおしっこしたいので
そばにいた看護師さんに
もう一度言う
「あの、おしっこ漏れそうな感じなんですが」
看護師さん慌てて
先生に声をかける
先生、尿意がすごいようです
できたら急いで
先生もやってきて
ちょっと笑いながら
「これだけよく貯めたねぇ」と。
結果的に、おかげで
素人が見ても子宮内のエコーが
すっごいくっきり見えたと！
でもちょっと腰持ち上げますよーとかで
お腹付近を触ったりされて
ああ、漏れる漏れる！と。
先生が
「卵を入れますよ、
このあたりに移植を・・・」
と説明しているけど
全く頭に入ってこない
おしっこ、おしっこ！と。
移植終わってすぐトイレ！と思うけど
すぐには動かないほうがいいからと
じゃあ、導尿しましょうかね！と
看護師さんがカテーテルで導尿を。
かなりたまっているようで
なかなか導尿も終わらない。
「結構たまってますね～」と
看護師さん。
忙しくて、移植の方も他にいるし
バタバタしている雰囲気だけど
導尿で看護師さん一人手間取らせてる。
申し訳ないな。
でも、漏らさなくて本当によかった！
は～もう本当に大変でしたと。
導尿！
そんな話、私も20年仕事してきて
初めて聞きましたよ！大笑
導尿までするほど
おしっこ貯めた話を聞いて
爆笑！
ご本人も爆笑。
「だってね、２時間前から貯めてくださいって
書いてあったから、まじめにためてたんですよ～」と。
その話をした日、
鍼灸予約は
移植関連の患者さんが多かったので
他の患者さんにも聞いてみたんです。
どれくらい貯めます？って。（笑）
そしたら一人の方は
「２時間前と説明に書いてますが
冬場なので、１時間前くらいでいいですよ」って
うちは説明ありました～。
という方もいました。
その方は、初移植だったから
説明も丁寧だったのかもしれません。
このおしっこ漏れそうだった患者さんですが
真面目に２時間前から貯めたことからもわかるように
とてもまじめだし
いつも不安になったり
心配性になったりするタイプの方なんですよ。
けれどそういう心配事を
病院で質問できたりするタイプでもなく
いつも鍼灸治療の時に
こういうこと言われたんですが
どう思います？
これってどう思います？
これって良くないんでしょうか？
これって普通じゃないんですかね？と
私に質問をしてくるタイプの方です。
今回、この方も
初めての移植だったんです。
だから、移植後の鍼灸治療に来たときも
きっと、卵の状態とか
戻したときの説明とか
いろんな疑問、不安を抱えて鍼灸治療に来られて
きっとまた私、質問攻めだろうなって
思っていたんです。
そしたら、
もう、何言われたか
全く頭に残っていません。
とにかく、おしっこ漏れそう！っていうことしか頭になくて
早く、早くして！って思っていました。
よかった、もらさなくて。
もう、それしか話さない。
移植の話というよりおしっこの話だけ。
二人で爆笑していました。
でもね、きっと
それだけ肩の力抜けていたら
きっとそれは
いい結果につながる気がしますよ
って言って判定まちに入ったんですが
見事、陽性反応との連絡が入りました。
いろーんなことがあるけど
笑って肩の力抜けるって
本当に大事です。
移植後も不安げな雰囲気よりも
すごくすっきりした雰囲気だったので
結果的に、とてもよかったのかもしれないねと
話しました。
おしっこ貯めないでね。
しかし、この患者さんの報告メール、
「陽性判定だったんですが
これって妊娠してるってことですよね」
かなり慎重。
かなり喜びを自制してる。
妊娠希望の女性の、常に
簡単には喜べない
なにがあるかわからないという
不安への予防線をはる心理表してますよね。
心のなかでは
絶対大丈夫だから！
と、叫んでる私ですが
安易な言葉はかけません。
今年、私の鍼灸治療の仕事納めは
やっぱり、体外受精の患者さんたちです。
３０日でおしまい。
皆さん移植関連の方たち。
移植後の着床期鍼灸治療の方、
陽性判定後、心拍確認までのケアの方
本当に全員、皆さんが
良い結果につながりますように
いつもいつも願いを込めて。
けっきょくね、
身体づくりで共通なことあるし
こういうことしたらいいよ！って
養生に関して、たくさん伝えられることあるけど
ここで書けることもたくさんあるけど
でも、最終的には万人共通のケアってなくて
その人、その人のケアであるので
やっぱり私は
こういう風に
目の前の患者さんと向き合うという治療を
とても大事にしたいことだと思っています。
ここに関してだけは
きっと広く浅くではなく
患者さんの数ではなく
患者さんへの想いを持ち
治療にこだわりを持ち
大事にしたい事柄に
自分の時間と心を割く
これが私の鍼灸の在り方だなと
あらためて思います。
だから、臨床は一生
続けるんだろうな。
この年末の移植の子が
来年末は、一緒に過ごしている子でありますように。
皆さんが穏やかな年末を過ごせますように。
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