今回もマーベル作品から離れて、2009年に公開されたSF映画「スター・トレック」を紹介しようと思う。

マーベルでも銀河を舞台にした「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズがあるけれど、「スター・トレック」も宇宙を舞台にしたSF映画だ。

アメリカでは50年以上も愛されている人気シリーズらしい。

今回の「スター・トレック」は、リブート作品としてスタートレックシリーズが初めての人にもやさしい映画になっている。

飽きさせないスピーディーな展開と、惑星滅亡をかけた壮大な内容に、白井一成も一気にスタートレックのファンになってしまった。いつものようにネタバレ込みで紹介していこう。

 

「スター・トレック」がどんな作品か紹介

 

 

ケルヴィンという宇宙船が、謎の巨大宇宙船に攻撃される迫力あるシーンから映画はスタートする。キャプテンを失い、新たにキャプテンになったカーク(主人公の父)はケルヴィンを操る。出産を目前にしていた妻を避難させるため、自分一人だけが残り、命を懸けてクルーや妻子を守るのだ。

カークの息子ジムは大きくなり、アイオワ州でナンパや喧嘩をして過ごすならず者になっていた。そんなジムの元に、宇宙艦隊のパイク大佐が訪れ、父親から受け継いだ才能を見込んで、宇宙艦隊に志願するよう薦めるのだ。

ジムは宇宙艦隊に入ることを決意。そこで宇宙船嫌いの医者マッコイや、通信士官を目指しているウフーラと親しくなっていく。

 

バルカン星の危機

 

絶対にクリアできないコバヤシマルテストで不正をしたジムは、スポック中佐から告発を受けて停学処分になってしまう。そのとき、バルカン星から救難信号が発生。宇宙艦隊は救出のため動きだす。しかし、停学処分中のジムは乗ることができなかった。そんなジムを見かねたマッコイは、ジムを病人にすることでエンタープライズ号に同乗させてやるのだった。

エンタープライズ号はパイク艦長の指揮の下、バルカン星に向けてワープ。ジムは病気のため寝込んでいたが、宇宙嵐が発生したという艦内放送を聞いて飛び起きる。

自分の父が同じような被害を受けたことを知っているジムは、バルカン星の危機はロミュランの仕業だと気づいていたのだった。

 

ジムの推測通り、ワープ先にはロミュラン人のネロが待ち構えていた。先に到着していた他の宇宙艦隊はすでに壊滅状態であり、バルカン星も巨大なドリルで攻撃を受けていた。その影響によって通信も転送もできない状況だった。

ネロは、パイク艦長に自分たちの船に来るよう命令。パイク艦長は敵艦に向かう途中で、ジムたちを降下させてドリルを破壊する作戦を思いつく。

作戦は成功したものの、ドリルから「赤色物質」が発射されて、バルカン星は消滅。パイク艦長も敵の手に落ちてしまう。

 

ジムとスポックの対立

 

ネロに誘拐されたパイクに代わってスポックは艦長となった。ジムは真っ先にパイクを救出することを提案するものの、スポックは連邦の艦隊と合流することを優先。ジムとスポックは対立し、ジムは辺境の惑星に追放されてしまう。

 

辺境の惑星で凶暴な動物に襲われているところを一人の老バルカン人に助けられる。彼は未来から来たスポックだった。

老スポックから、ネロの目的が連邦の惑星をすべて消滅させることだと聞かされる。

ジムと老スポックは宇宙艦隊の前哨基地を訪れ、そこで機関士スコットと出会う。老スポックはジムに、スポックを感情的に破綻させて、エンタープライズの艦長になるようアドバイス。老スポックは未来の知識を使い、スコットとジムをエンタープライズに転送させるのだった。

 

ネロとの最終決戦

 

エンタープライズに戻ったジムは、スポックを挑発。激昂したスポックはジムを殴りつけ、自分が感情的に破綻したことを認めて自ら艦長の座を降りる。スポックの代わりに、艦長になったジムは、ネロと対決することを宣言する。

ジムたちは土星の衛星まで接近し、ネロの宇宙船に潜入する作戦を思いつく。その作戦にスポックが志願し、ジムとスポックは転送によって、ネロの宇宙船内に侵入する。

ネロの宇宙船は、すでに地球へドリルを降下させていた。しかし、ジムとスポックが力を合わせてネロを倒し、ロミュランの宇宙船を破壊。無事パイク艦長を救出した二人は、スコットの操作する転送でエンタープライズに戻る。かくして地球は救われたのだった。

 

地球を守った功績が評価されてジムは表彰。正式にエンタープライズの艦長に任命されたジムは、スポックを副長に迎え、新たな宇宙へと出発するのだった。

 

とにかく最後までハラハラドキドキしっぱなしだった。J・J・エイブラムス監督ということもあり、退屈なシーンが一つもなかったんじゃないだろうか。

あと、この映画には魅力的なキャラクターが多い。熱血で向こう見ずな主人公ジムと、論理的だけど感情も見え隠れするスポック(髪型がヨシヒコのときのムロツヨシに似てる笑)。

二人はこの映画で度々対立するのだけど、物語が進むにつれて芽生えはじめてくる友情が熱かった。白井一成的には、毒舌だけど人情味あふれるマッコイが好きだな・・・。

次の記事では、次回作の「スター・トレック イントゥダークネス」を紹介しようと思う。