こんにちは、名古屋市天白区平針駅前で漢方相談をしています、むらせ薬局の村瀬紋です。
12月に入り、そろそろ冬本番、冷えと共に乾燥が気になる季節となりました。
乾燥によって起こる様々な症状を「ドライシンドローム」といいますが、ドライシンドロームは肌だけではなく、目や口や鼻、腸などにも症状を起こします。
乾燥の原因は季節的なものもありますが、生活習慣や睡眠不足や口呼吸など様々です。
中医学的には生命の源で、最も大切であると考えられている「腎」が衰え、「腎陰」が不足すると身体を潤す働きのある「水(津液)」と「血」も不足しがちになります。
年齢を重ねると、肌や目や口が乾燥しやすくなったり、便秘がちになったりしますが、それも「腎」が衰えて、「腎陰」が不足するためであると考えられています。
「腎陰」になり、「水(津液)」や「血」が不足して粘膜が乾燥すると免疫力が低下してかぜをひきやすくなったり、感染症にかかりやすくなったり、皮膚病の悪化を招いたり、腸が乾燥することによって便秘になりやすくなったりします。
「腎」の衰えは全ての体の不調に繋がります。
「腎」の働きを整えて、「腎陰」を防ぎ、体の中から潤う体質づくりを目指し、乾燥しらずの冬を過ごしましょう。
最も大切な「腎」の養生
五臓の「腎」にある「腎陰」は身体の中の潤いの源であると考えられています。
「腎」は生殖、成長、発育などの働きを持つ臓器ですが、年齢を重ねるごとにその機能は少しずつ衰えがちになり、「腎陰」も不足して乾燥体質に、、、。
特に高齢の方、慢性疾患のある方、は「腎」の働きが衰えがちなので、食生活や漢方でしっかりと養生しましょう。
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効果的な漢方
イスクラ杞菊地黄丸(いすくらこぎくじおうがん)
イスクラ八仙丸(いすくらはっせんがん)
亀板含有食品(きばんがんゆうしょくひん)
魚の浮き袋含有食品
イスクラ瀉火補腎丸(いすくらしゃかほじんがん)
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また、乾燥の症状は人それぞれです。
「目」「腸」「鼻」「肌」「口」その方の乾燥の症状に合わせてケアをしましょう。
目の乾燥(ドライアイ)対策
目は酷使すると「血」を消耗します。そのためパソコンやスマホなどの長時間の使用にも注意が必要です。
また、血を養い、整える働きのある「肝」を補いましょう。
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効果的な漢方薬
イスクラ杞菊地黄丸(いすくらこぎくじおうがん)
イスクラ婦宝当帰膠B(いすくらふほうとうきこう)
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
菊花茶(きっかちゃ)
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腸の乾燥(便秘)対策
身体の中の潤いが減って乾燥すると腸も乾燥して便も固くなり、その結果便秘がちになります。
特に秋から冬のこの季節は湿度も低くなり「肺」も乾燥しがちに。
「肺」と「腸」は密接に関係しているので、乾燥から便秘がちになる人は「肺」と「腸」の潤いを保つような食生活や漢方で養生しましょう。
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効果的な漢方薬
イスクラ清営顆粒(いすくらせいえいかりゅう)
麻子仁丸(ましにんがん)
潤腸湯(じゅんちょうとう)
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鼻の乾燥(ドライノーズ)対策
中医学では「鼻」と「肺」は関わりが深く、「肺」の潤いが
少なくなると、「鼻」の粘膜も乾燥します。
「鼻」や「喉」の粘膜の乾燥は風邪をはじめとする感染症などにもかかりやすくなります。
「鼻」の乾燥やムズムズ感が気になる人は「肺」に潤いをもたせるような食生活や漢方でしっかり乾燥対策しましょう。
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効果的な漢方薬
イスクラ麦味参顆粒(いすくらばくみさんかりゅう)
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
ユリ根含有食品
潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
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肌の乾燥(ドライスキン)対策
「肌」の潤いも「肺」と深く関係しています。
空気が乾燥する秋冬の季節は特に「肺」の乾燥と共に
「肺」の機能も低下しやすく、乾燥による肌あれやかゆみを引き起こしやすくなります。
「肌」の健康を保つためにも体内、特に「肺」の潤いや機能を養うようにしましょう。
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効果的な漢方薬
ユリ根含有食品(ゆりねがんゆうしょくひん)
イスクラ婦宝当帰膠(いすくらふほうとうきこう)
五味消毒飲加減方(ごみしょうどくいんかげんほう)
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口の乾燥対策(ドライマウス)
唾液の分泌が減り、口の中が乾燥するドライマウス。
原因はストレスや暴飲暴食などで「脾胃(胃腸)」に負担がかかり潤いが少なくなる事だと考えられています。
口の乾燥を感じる人は「脾胃」に負担をかけない食生活を心がけましょう。
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効果的な漢方薬
イスクラ麦味参顆粒(いすくらばくみさんかりゅう)
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
ユリ根含有食品
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乾燥しているからと水分を沢山摂るよりも身体に潤いを与える食材を積極的に摂るようにしましょう。
また、睡眠は大切です、質の良い睡眠を十分にとることが身体の潤いを守ります。
毎年乾燥に悩んでいる人は毎日の生活を見直すとともに、漢方の力を借りることによって身体に潤いが戻ります。
ぜひご相談くださいね、お待ちしております。