
「SPEC結~漸ノ篇~」を初日に鑑賞♪
この日はハロウィンで散らかった後、ほとんど寝ずに「スティーブジョブス」「SPEC結」と2本連続で鑑賞、さすがに疲れた

「The Judgment Day. 長かった夜がついに明ける」

しかし冒頭からハリウッドの「XMEN」ばりのサイエンスチックな映像に、今作の力の入れようが窺え、期待値が上がりまくりで疲れも吹っ飛んだ


さらに、世界各国の要人が集まるサブアトラス会議、新キャラ、そしてセカイ(向井理)や潤(大島優子)の謎多きやり取り、ニノマエクローンの山のような死体にワクワクを増幅させられる。
しかし
結局蓋を開ければまた謎だらけ~のオンパレードw
まぁいくつか解明はされてはいるけど・・肝心のファティマ第三の予言やセカイたちの事は解明されることなく、逆に謎が増えているという・・なんとも消化不良気味な感じだったw
あと映画版の「天」もそうだったけど、ドラマの「翔」や「零」の方がクオリティ高いし面白いんだよなぁw

今作「漸ノ篇」は「天」より世界観が壮大になってる分それなり良かったんだけど、90分の割には途中からなんとなく冗長に感じちゃった。カット割りも素人目から見ても雑で急ぎ足なカンジだったし、雅ちゃんや野々村係長の回想シーンがちと使い回しが多すぎて萎えたw

(ありえない蘇生方法で蘇る吉川。堤さんぶっ飛んでますw)

餃子ロボを直す野々村係長w
あと蘇った吉川や野々村係長のギャグシーンが過剰で長いのと、新キャラのプロフェッサーJ(香椎由)のキャラの弱さにあったのかも・・w
(もしかしたらこのキャラの弱さって、ホンモノに操られてた別のSPECホルダーだからかもしれない。いくならんでも能力が憑依に水鉄砲っぽうってインパクトないし、卑弥呼みたいに重要な役割なはずなのにカリスマ性なさすぎ・・w)
「天」のマダムヤンや伊藤のスペックもそうだったけど、キャラの能力にイマイチ魅力を感じないしB級感が強すぎて少し冷めてしまった・・。
まぁ前篇の明るいおバカっぷりと未回収は、シリアスになるであろう「爻ノ篇」に期待を持たせる為の種まきであり前菜で、メインディッシュに向かって食欲を増進させる役割なのだとポジティブに考えることにしますw
ここからはおもいっきりネタバレなんで

■「漸ノ篇」で明らかになった謎とプロフェッサーJの謎

(世界の歴史を設計してきた世界最大の「秘密結社」であり選民階級の一人。その中のメンバー、プロフェッサーJと言われている女)
サブアトラス会議に出席していた世界各国の権力者やフリーメイソンなどの秘密結社、日本の御前会議のメンツよりもさらに格上の存在みたい。

■ニノマエクローンはプロフェッサーJが作った。
プロフェッサーJの研究所と思われるとある廃墟で、中国軍特殊部隊がプロフェッサーJを確保に踏み込むも、クローンニノマエの失敗作が残されているだけで、既にプロフェッサーJは消えていた。この突入したビデオがサブアトラス会議に送られてきて、各国が責任のなすり合いが始まる冒頭に戻る。

■当麻の父親・母親・ニノマエが乗っていた飛行機襲撃事件の真相
当麻の父親「当麻天」はプロフェッサーJに殺された(ガイア理論の研究で平行世界の謎を発見し、「ファティマ第三の予言研究学会」からの協力を拒んだ為。)

■シンプルプラン(御前会議によるスペックホルダー抹殺計画。)
シンプルプランとはプロフェッサーJが作ったスペックホルダー用のウィルスだった。
■宮野は中国組織のスパイで、その目的は自国でのウィルスとワクチンの独占。
■セカイ、潤は「先人類の末裔」的存在?
■当麻天の友人湯田(とうだ)の謎の訪問とJUDE疑惑!?

ある日、当麻の亡き父・天(そら)の親友の湯田(とうだ)が自宅を訪れ、当麻は彼から天がパラレルワールドの研究をしその存在を確認していたこと、それを知ったニノマエのクローン開発者・プロフェッサーJから誘いを受けたが、断ったために殺されたこと、SPECの存在がガイアの意志によるものであるという説を聞く。

しかしその話の最中、当麻の祖母・葉子が何者かに憑依され、湯田を「裏切り者」と罵って手榴弾をばらまき爆発させる
同席していた瀬文に救われ当麻は無事だったが、葉子は死亡、湯田は意識不明となる。(wiki抜粋)平行世界や人知を超越したスペックホルダー、ガイアと呼ばれる生命体の本質を掴んでいた重要な人物であり、この話のキーマンである当麻天。
ラプラスに悪魔呼ばわりされ未来を見通せる超越存在であり、おそらく多次元を移動できる?セカイと卑弥呼。
ある一定の条件下でその並行宇宙と主軸の宇宙が交わる可能性を発見し殺された当麻天。
そのある一定の条件下というのは謎だけど、そこに当麻やニノマエが係わってくるのではと思う。

あと並行宇宙が存在すると仮定すると、セカイや卑弥呼に消された人達は、ナルトのオビト宜しく消滅したのではなく、並行宇宙へ移動したという事も考えられる。その次元を移動する際の弱点みたいなものを当麻天は発見した為殺された。
その当麻天の友人がなぜ10数年ぶりに当麻の前に現れたのか・・。怪しすぎるw
ここで当麻天の友人湯田(とうだ)が怪しさ満載な点を羅列してみる

・これが一番決定的だけど、憑依された祖母・葉子が「裏切り者!!」と言っている時点で既に湯田がプロフェッサー側であり権力者側の人間だったという事が分かる。
・湯田(とうだ)の10数年振りの訪問のタイミング。今まで一度も訪ねてこなかったのに、この時期になぜ当麻の父の話をしにきたのか理由がハッキリしない。
・中国の組織からプロフェッサーJが逃亡したタイミングと、湯田の訪問の時期が絶妙過ぎる。
・当麻天の研究に詳しくある程度本質を知っている。
・そしてプロフェッサーJ?が現れるタイミングも絶妙すぎるし、当麻の祖母・葉子は殺されてるのに、あの至近距離からの爆発で死んでいないのも腑に落ちない。
・あとプロフェッサーJのJも気になってたんだけど、他の方の感想をネットで見てみると、やっぱり名前のトウダとユダに引っかかってる人が多かった。(さすがに湯田→JUDE→ユダ→裏切り者)はその時思いつかなかったけどwこれも一理あるなと思った)

これらの矛盾点を総合すると湯田が実はプロフェッサーJで、水芸の女は湯田に操られていたと考えられる。
だけどわざわざ当麻の家まで行って真相を語り、おまけに憑依したスペックホルダーに「裏切り者」扱いされた真意がいまいち分からなくなるw
湯田ではないとするとあと考えられるのはネットで予想されている柴田なのか?
個人的にはケイゾクメンバーはもう出さないで欲しいから別の黒幕を考えてみるw
とするとラスト間際、セカイの膝元に舞い戻ってきた、ひときわ大きな八咫烏が気になってくる。
■日本の神話「八咫烏」の謎

八咫烏は日本神話で神武東征の際に、高皇産霊尊によって神武天皇の元に遣わされ、熊野国から大和国への道案内をした伝説の烏とされいる。(サッカー日本代表のシンボルマーク)
また『新撰姓氏録』では賀茂建角身命が神武東征の際、天照大神(アマテラス)の命を受けて八咫烏に化身して神武天皇を先導したとある。
そしてそんな神武天皇・神武東征は邪馬台国としばしばリンクして論争されている。
よくある一般的な説は、卑弥呼の九州・邪馬台国は卑弥呼の死後または以前に、神武の代に畿内へ東遷したという説。
下記が卑弥呼と神武天皇を関連付ける神武東征と邪馬台国論争のサイト

http://yamatonokuni.seesaa.net/article/34036923.html
これを踏まえて考えると、八咫烏→神武天皇→卑弥呼がリンクしてくるw
また歴史研究家の安本美典の説によれば、卑弥呼はアマテラスだったという説もあるみたいなので、そう考えると先人類の末裔なる卑弥呼と八咫烏、セカイの関係性がますます深まってくるw
もしかして卑弥呼はアマテラスでセカイはスサノオだったりするのかw
二人とも兄弟だし確執あったりしたからw
ちなみに卑弥呼は古来より謎多き人物で、その存在は日本書紀や古事記などに残っているらしいけど、江戸時代から論争されていて未だにハッキリと証明されていないみたい。
SF神話妄想終わりw
■セカイの兄で先人類の末裔なる卑弥呼

【サブアトラス会議。「正規会員国」はお面で「非会員国」は素顔という設定。欧米諸国などの連合国側が「正規会員」、敗戦国の日本及び中国を含むアジア諸国が「非会員国」で格下に見られている感じかな。連合国側が日本代表にだけイエローモンキー!って言ったのが違和感あった・・。(中国は連合国側なんだけど、この世界では「非正規会員」になってる設定だから問題ないのかな・・)】

(各国の要人を一瞬で消し去る卑弥呼。セカイは左手で消したけど、兄者の卑弥呼は右手)
日本代表の先人類の末裔を自称する「卑弥呼」。
(ちなみに卑弥呼に関する文献である義人倭人伝では卑弥呼は女で、彼女に近付けた男は弟のみだったという説があるみたい。)
「ファティマ第三の予言が現実の盛になった今、歴史も国境も関係あるか。この会議で人類の未来が決められぬようなら、我が国(日本)は全面闘争も辞さず。シンプル・プランの即時中止、放棄を要求するが、いかに?」と問う。
各国要人たちは全面拒否。
「卑弥呼」は右手をかざして要人たちを消去。1人残した韓国代表に「この事を皆に伝えよ」と言い残し消える。
「御前会議はスペックホルダーは闇に葬るという方針だったようだ。それが、一転、シンプル・プランを阻止せよと方針が変わったようだ。日本だけが別の判断(シンプル・プランに反対)をした。戦後初のことだ」
日本の御前会議(卑弥呼)だけが他国に反対し、これまでの方針であるシンプルプランを急に中止したのに違和感があったし、突然卑弥呼が介入してきたのも謎だった。
そもそもセカイの兄であり同じスペックを持っている超越した存在の卑弥呼が、日本代表の御前様に扮して、セカイ達のように外から世界を見守るのではなく、なぜ表舞台へ出てきたのか?が疑問だし、発言や行動がセカイたちよりも格下な感じがした。

まだよく分からないけど、おそらく卑弥呼のあの行動は勝手に暴走したというか、セカイが「兄者め、大騒ぎにしちゃったなぁ」と楽観的につぶやいていた事から取るに足らない行動だったのかもしれない。
「爻ノ篇」の上映時間を考えると、あまりゴチャゴチャ出来ないだろうから、意外とあっさりヤラれるかフェイドアウトしちゃいそうな気もする。
■ガイア(地球・生命体)VSセカイ、潤
・セカイ、潤、「卑弥呼」が先人類の末裔で、かつての「理想的世界」を取り戻そうとしてる。それゆえ世界のリセット&創造再生を繰り返してる。(一応仮説でセカイ、潤も先人の末裔にしてるけど違うかも
)
「ガイアがなぜ人類を進化させたのか?」
「ガイアの気まぐれが許せない」というセリフから、ガイアの意志なるものをが知りたい様子のセカイ。

またセカイの兄者「卑弥呼」の先人類の末裔という発言。
かって存在した先人類の世界がガイアの意志=(進化した人類)によって奪われたからなのか・・?
ここにセカイ達VSガイアの対立構造がなんとなく浮かび上がってくる。
当麻の父親が研究していたガイア理論とは?
地球と生物が相互に関係し合い環境を作り上げていることを、ある種の「巨大な生命体」と見なす仮説である。ガイア仮説ともいう。
またガイア理論では、地球があたかもひとつの生命体のように自己調節システムを備えている、としている<wiki>

「何のためにガイアは彼らを進化させているんだ。その向かうゴールはな~んだ?」

「バカじゃね?」「当麻はそろそろ死ぬはずだよね。おつかれ山崩し。」
砂で創ったバベルの塔を創っては壊す潤。
(バベルの塔を壊す潤のこのシーンが、神に近づこうと進化した人類に怒り、言語(SPEC)を分散させて世界にばら撒いた事を暗示させ、さらにセカイ側が与えたSPECホルダーとガイア側が与えたSPECホルダーの2極化が読み取れる。)
セカイたちの邪魔をするガイア(地球・巨大な生命体)は謎のまま・・。(観客と同様にセカイ達にも謎みたい)
だからこそガイアの意志なるもので進化した当麻に、イライラ興味津々&期待もしていると思われる。(潤も里子の傷を治す行為から、人間に少し感化され期待?里子もラストに出てきて活躍しそう。)
■セカイ、卑弥呼とは異質の潤の能力の謎

潤は無から有を創造する能力ではないかと思う。
・治癒のシーンでは現存しているホルダーとは違い普通の治癒ではなく、細胞を分子のレベルで補修してるかのようだった。
・里子から生まれた潤はDNAも不明で、自身の細胞も増殖させたり、減退させて子供になれたり操れる。
・里子を連れ出した時みたく、海馬(記憶)をイジり、一時的?に記憶を奪ったり出来る。
それで潤はスペックホルダーを創造出来ちゃったりするのかなぁと思ったりした。

大いなる宇宙である潜在的な生命が創り出した、原初神であり生命体であるガイア。
そのガイアは生命体を介してつねに変化を繰り広げ現実に触れる局面を必要としている。
そのガイアの意志が創造再生を繰り返す平行世界である「現在の次元」に当麻やスペックホルダーを産み落とした・・。
「ガイアの意志」と呼応するように存在する現実化=分化した「生命体」である人類とSPECホルダー。このふたつの「生命」の次元をどうスクリーンで表現し決着を付けるのか・・「爻ノ篇」に期待と妄想高まる


(2023年?の平行世界である別次元の未来で野々村係長の遺言を読む雅ちゃん。このパラレルワールドの世界では人類とスペックホルダーの戦いによって世界は壊滅し、雅ちゃんだけが生き残ったかのようなシーンになっている。)
俺の結末の予想は、みんなSPEC使えなくなっていつも通りの日常に戻りハッピーエンドなんですが、ここでセカイが言っていた
「時を遡ることは出来ない。ソロモンの鍵なくしてはね」
という発言が暗示してるようにソロモンの鍵がキーポイントになってくる気がする。

ソロモンの鍵=当麻の力と戦争で滅んだ別次元の未来の世界で唯一生き残った雅ちゃんが、「爻の篇」で絡んでくるのではないかな。。
そしてソロモンの鍵は、当麻の左手⇔ゴエティア⇔シンプルプラン繋がりで何らかの関連があると思われる。
また、当麻の左手とシンプルプランの関係性を示唆する描写もあり、『翔』のラストで津田助広が「当麻のスペックを封じた」とどこかへ報告した事や、白い服の男の「いかに彼女の力を封じようとも、時の修正力には逆らえない」などというセリフから、「シンプルプラン」の妨げになる存在なのが明らかになってくる・・。
セカイが人類に警告したファティマ第三の予言が示唆するように、スペックを持つものと持たざるもの、人間の可能性を信じるものと閉ざそうとするものとの人種間戦争がここに始まる。

「The Judgment Day. 長かった夜がついに明ける」

ガイアガイア尽くしだけどwこれがこのシナリオの全てであり根幹をなしていて、「ファティマ第三の予言」につながるのだと思う。
ミクロ的存在である人類とマクロ的存在のガイア、そこに介入する人知を超越した存在であるセカイたちと当麻がどう絡むのか・・。
11月29日の「爻ノ篇」公開が楽しみだぁ♪
整理出来たらまた更新しま~す♪
過去のSPEC関連記事は

映画『SPEC天』ファティマの予言と謎だらけ~*注意ネタバレアリ*
映画『SPEC結』ヒトラーの予言とファティマ第三の予言の妄想と錯綜
堤幸彦監督のお気に入り作品と音楽

堤さんの作品にはカッコいい音楽が多い

■「ケイゾク」のOP主題歌「クロニックラブ」
当時このOPのタイトルバックと曲が、学生時代の自分には革新的でヤラれた

ちなみに原曲は岡田有希子の「Wonder Trip Lover」で坂本龍一氏が「Ballet Mechanique」としてカバー。そのあとさらに「クロニックラブ」として改作♪
■「Ballet Mechanique」
大好きな坂本龍一氏のアルバムの曲
のちに中谷美紀「ケイゾク主題歌「クロニックラブ」として改作
■「恋愛寫眞」
このサントラ最高に心地良くて10年経った今でもヘビロテ

■「愛なんていらねぇよ、夏」
正当な評価を受けていない隠れた名作♪
堤さんの作品ではケイゾクと並ぶくらいハマった♪
渡部篤朗のホスト役とセリフ口調がカッコよくてよくモノマネしましたw
なんか広末涼子ファンみたいだな

嫌いじゃないけどw
久々渡部さんの「亜子~~」が聞きたくなってきたw
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