林家正蔵さんの一億二千万円の申告漏れが話題になっています。


悪いことなので謝るのは当然ですが、なぜマスコミに漏れたのか疑問です。マルサが入って告発され、裁判で明らかになったのなら分かりますが、「任意調査」(これの反対が強制調査です)で外部に漏れるのは問題があります。


個人情報の管理が厳しくなり、いわゆる「長者番付」や法人の所得4000万円以上の「公示」もなくなりました。脱税の通報という趣旨ではじまり、近年では時代を反映するものとして注目されていました。公表する側は絶対間違うことが出来ないので、すごく神経を使います。無くなって楽になりました。


個人的には残して欲しいと思っている制度でしたが、制度として無くなった以上は「誰が漏らしたか」が問題です。


公務員及び税理士には「守秘義務」があります。職務上知りえた秘密は守る義務があります。しかし、一般の人が修正申告の金額までわかる訳はありません。


芸能人や有名人の申告漏れがマスコミに取り上げられるたび、誰かが「守秘義務違反」をしている気がします。


いっそ「一千万円以上の申告漏れは官報で公表する」ような制度にしたほうが良いと思います。