県庁舎敷地における中庭の利活用についてお伺いします。
 現在、県庁舎の敷地については、民間のノウハウを活用し、新たな魅力拠点を創出する利活用を行うため、民間事業者提案型による施設整備が検討されています。
 県庁舎敷地は、広島都心エリアにおいて一等地であることから、様々な利活用策が考えられると思いますが、特に敷地における中庭については、立地を考えると県職員が一番利用されるのではないかと考えております。
 このことから、利活用策として、まずは県職員からの意見も参考とすべきではないかと考えますが、県職員からアンケートを取られる予定はあるのか、総務局長にお伺いします。

 

総務局長(岡田芳和君) 

現在、県庁舎敷地につきましては、公募型プロポーザルによりまして、県民の皆様に親しまれる、カフェ、レストランなどの機能を有する新たな憩いの空間の創出に向けて、事業者から利活用の提案を受けているところでございます。
 その提案対象エリアに含まれる中庭は、現在の県庁舎の建築とともに昭和三十一年に造園されたもので、県庁舎を構成する要素の一つとして、正面玄関から庭園全体を眺められる、県庁内の緑の空間として機能しております。
 中庭は、プロポーザルに先立ち実施したサウンディング調査におきましても、職員のみならず、来庁される県民の皆様に利用していただく場所として、ポテンシャルの高い場所であるとの多くの御意見を頂いたところでございます。
 中庭の具体的な利活用策につきましては、今後決定する事業者からの提案内容も踏まえ、県として、検討、決定していくこととしており、その過程の中で、職員の意見を聞く必要性やその手法も含め、検討してまいりたいと考えております。

 

村上栄二君 

 

特に若い世代がどんどん入庁してきているところからも、ぜひとも、しっかりと拾い上げていただけたらと思っております。
 実際に、マーケット分析するまでもなく、ニーズを理解すれば、必要な情報はあるのです。職員採用においても、最近の若者というよりは新卒採用の人たちの基準としては、福利厚生面も大変重視しているというのをお伺いしております。
 優秀な県職員確保の一環としても、職員の声というものを積極的に取り入れていくべきかと考えるのですが、改めて総務局長の御所見をお伺いします。

 

総務局長(岡田芳和君) 

中庭を含む県庁舎敷地につきましては、職員のみならず、来庁される県民の皆様に利用していただく場所として、現在、公募型プロポーザルによりまして、事業者から利活用の提案を受けているところでございます。
 こうしたことから、中庭の利活用策につきましては、今後決定する事業者からの県庁舎敷地全体に係る提案内容も踏まえ、その利活用計画を具体化していく過程の中で、職員の意見を聞く必要性やその手法も含め、検討してまいりたいと考えております。

 

村上栄二君 

私は最初、県庁をこんな一等地にしなくてもいいという考えが、広島県議会議員になる前は正直ありました。しかしながら、この広島市の中心部だからこそ魅力的で、採用がしやすいというのも、最近ではよく感じるのです。
 今後、新たに始まる市町へのDX職員の派遣といった施策、デジシップひろしまを考えてみても、そういったDX人材が求める職場環境とは何かを含め、敷地内における中庭の利活用については、みんなの意見をしっかりと酌み取って、採用戦略の一環として考えることも含めて要望し、次の質問に移ります。