○質疑(村上委員) 

先ほど当局の説明であったように、知事が高校のオンライン授業を言われていました。
昨年度までは7ギガ程度だったが、今現状でいえば、このネットインフラ、LAN配線、そういったところを含めて、100学校の進捗状況はどのようになっているか、お伺いします。

 

○答弁(学校教育情報化推進課長) 

県立高等学校のいわゆるネットインフラの状況でございますが、本県では、昨年度、令和2年度から文部科学省のGIGAスクール構想により、全県立学校の普通教室及び特別教室を対象にオンライン通信ネットワーク整備を進めているところでございます。現時点で39校においてネットワーク工事が完了しており、残りの県立学校におきましても8月末を目途に工事を進めているところでございます。

 

○質疑(村上委員) 
今お伺いしたように、一定のLAN工事が終わっているのは39校程度だと、要は100校のうち39校ということは約40%程度しか進んでいないという状況の中です。
それでは、各市町教育委員会、小中、そこでのオンライン授業への移行と表明している市町があるのか、お伺いします。

 

○答弁(学校教育情報化推進課長) 

各市町立小・中学校につきましては、現時点でこの集中対策期間中にオンライン授業を行うというお話は伺っている状況ではございません。一方で、もとよりGIGAスクール構想により端末等を整備されておりますので、そうした端末を活用した教育活動の充実、推進に県教育委員会といたしましても引き続き必要な支援に努めてまいりたいと考えております。

 

○質疑(村上委員) 

今現在、各市町の教育委員会でのオンライン授業への移行はしない。

そして広島県は、オンライン環境が十分整っていない状況というのも確認しました。

今、文部科学省のほうで出されている、ネット環境の基準、それは30メガ、100メガだとか、この御時世には合っていないような数字で調査が進められています。
広島県独自でやらなければ、これからのGIGAスクール環境には耐えられないぞという基準を話し合って広島県独自の基準というのが必要になっていくと思うんですね。

国が定めているオンライン支援やGIGAスクールサポーターの配置はどうなっているのか、お伺いします。

 

○答弁(学校教育情報化推進課長) 

 

県立学校におきましては、GIGAスクールサポーターが・・・・・・交付金を活用いたしまして、業務委託により、計画ですと、ICT支援員を10名配置しているところでございます。市町教育委員会におきましても国の補助金を活用するなどして、多くの市町でICT支援員等を配置されている、または配置する予定であると伺っております。

 

○質疑(村上委員) 

 

現状でいえば、今10人程度のGIGAスクールサポーターの業務委託ですね。
これって自前で市町が業務委託対応するとなっているんですが、今後、試験期間を経て来週にはやっていくんですね。
たしか。そういった中で、100校に対してこれ10人でどういうふうに研修していくのかなと。
10人では全く不十分であるということは誰が考えても分かると思うんですけれども、今後ここのICT支援員の拡充予定はあるんでしょうか、お伺いします。

 

○答弁(学校教育情報化推進課長) 

GIGAスクールサポーターにつきましては、ICT支援員につきましては、2週間に1回を目途に各学校をこれまで定期的に訪問しているところでございます。
役割といたしましては、デジタル機器等の操作支援、メンテナンス支援などを行っておりまして、学校の要望に応じて学習要素、ソフトウエアの操作研修や学校ホームページの作成研修等を行っているところでございます。加えまして、教育委員会の指導主事を中心とした各学校に対する研修を年度当初から連日実施してきたところでございまして、オンライン授業の実施が決まってからは、その実施に必要なグーグルミートなどのウェブ会議システムを活用した授業実践に関する研修を高等学校等の全校を訪問して実施しているところでございます。

 

 今後のICT支援員の拡充等につきましては、実質的にICT支援員の配置といったものが今年度からスタートをしたということもございまして、教育委員会が実施する研修の実施状況、学校のニーズ等を見極めながら必要に応じて検討してまいりたいというふうに考えております。
 

○質疑(村上委員)
 縷々お答えいただいたんですけれども、オンライン研修でありがちなのは校長先生は御年配の方が多くて、あまりよく分かっていない状況の中で、一部の先生に丸投げして、そしてその一部の先生に負担が偏るということが何かよくありがちなんですよね。
じゃあ、このオンライン教育の校内研修等を含めたこの指針、そういったものはあるのか、お伺いします。

 

○答弁(高校教育指導課長) 

それでは、オンライン教育の校内研修等について御回答させていただきます。

 先ほど言われました指針というものというのは今現在ございませんけれども、まずオンライン授業ということで、本県が推し進める学びの変革の中核となる課題発見・解決学習をさらに充実させるというためには、有効なカリキュラムの開発実施を支える教員のデジタル技術の活用する力というものと、ファシリティー・・・が不可欠だというふうにまずは認識をしております。このようなことから、令和2年度、昨年度から進めている1人1台コンピューター導入に合わせ、教員のデジタル技術を活用する力の習得を図る研修や学校訪問指導等を計画的に進めているところでございます。

 具体的に申しますと、昨年度は、デジタル機器を有効に活用した授業の展開を図るため、各学校の推進担当教員を対象とした研修を実施したり、その中でデジタル技術を活用した公開研究授業も地区別で実施したりしておるとこでございます。また、指導主事が全ての県立学校を訪問し、管理職及び推進担当教員への指導等に加えまして、授業や学校活動におけるデジタル技術の活用に係る研修会を行っているところであります。今年度におきましても、昨年度と同様の取組を進めることに加えまして、先ほどもありましたICT支援員、これを10名配置して定期的な学校訪問を行いまして、ハード面の支援とともに、教職員のデジタル技術の活用に係る相談や研修会を開催しているというところでございます。
 

○要望・質疑(村上委員) 

今回、突然オンライン教育について知事が発表されましたが、イインフラの整備も整っていないし、人もいない、あと研修の指針すらないということは、計画もまだきちんと整っていない状況の中で、いきなり学校現場に負託されちゃったわけですよね。

 

こ勇み足で、あまりにも拙速で無責任な教育現場の現状じゃないのかなと。

というのは、これをすることでいわゆる教育環境に格差がもう生じていますし、そして学校現場に丸投げというこの負担だけ背負わされるような状況は、本当に避けていただきたいなと私は強く願っております。