「東京の国立競技場の補修に、復興予算を使ったのはおかしいのではないか」とマスコミから文部科学省に疑問が来ています。そこで、国立競技場の工事を視察してきました。
3月11日の震災では東京も大きく揺れて国立競技場にもヒビなどが入りました。論点は、「3月11日の震災での破損での工事であれば復興予算で正解」だし、「3月11日の震災以外の補修であれば復興予算を使うべきでない」と言う意見が成り立ち、その2つのうち、どちらなのかということが注目されます。

私としては「シロ」で問題なしと位置づけました。復興予算の3億円分の工事は、久米設計の「国立競技場の震災による建物影響調査」に基づいて、通路の天井の隙間(すきま)に設けてある十数カ所の鉄製の樋やコンクリートの壁がひび割れるなどの補修をする工事です。

事実関係で言えば、国立競技場の工事の予算は、12億円の一般会計、1億円の運営費交付金、3億円の復興予算の3種類が使われています。マスコミからは「一般会計分の12億円の発注と復興予算の3億円の工事がまぎれているのではないか」と疑問視されますが、それは絶対に違いました。なぜなら、入札の結果、一般会計分の12億円は大林組、復興予算分の3億円は大成建設、運営費交付均分の1億円は清水工業と、それぞれ別の業者が落札していたため、まぎれることがないのです。同じ業者が受けていれば、事実上、お金がいっしょになることはありえるかもしれませんが、別の業者であれば会計上、完全に別の工事であり、工事費の混入はありえないと言えます。

マスコミの方や野党の方に、ちゃんと主張して誤解を解きたいと思います。
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