正式発表:7/7 井岡一翔 vs フェルナンド・マルティネス[SF級2団体王座統一戦] | ボクシング・ダイアローグ

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WBA&IBF世界スーパーフライ級2団体王座統一戦、WBA王者 井岡一翔(35=志成:31勝16KO2敗1分)vs IBF王者 フェルナンド・マルティネス(32=亜:16戦全勝9KO)が 7月7日:東京・両国国技館で正式発表。

 

今日22日、東京・港区の品川プリンスホテル・ メインタワーで開かれた会見に両選手が同席し、それぞれに意気込みをコメント。

   

昨年大晦日にホスベル・ペレス(ベネズエラ)を7ラウンドKOして以来、これが2団体統一戦と共にWBA王座のV2戦となる井岡選手は、対戦交渉していたWBC王者 ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との対戦交渉がまとまらず方向変換、相手を以前からオファーを受けていたマルティネスに切り替えての2冠戦。

 

[エストラーダは、6月29日(日本時間30日)に前WBO&IBFフライ級王者 ジェシー“バム”ロドリゲス(米/帝拳)との試合が先立って発表済み]

 

「マルティネスはファイタースタイルで、打ち合える距離では接近戦が強い印象。

 

 前回のフランコとの統一戦はドローだったので、今回は勝ってベルトを2本獲りたい。

 

マルティネスの距離で打ち勝たないと止めることはできないと思うので、そこで勝負して最終的にKOできたらいい。
 

 興味があるのは、ベルトではなく選手。まずはこの試合でベルトを2本獲って、そのあとにエストラーダと3団体統一戦ができたらと思う。

 

 興味ある選手との戦いを優先的にやりたいが、ただ自分はIBFのタイトル戦で黒星を喫しており、4団体で唯一持っていないベルトなので、いちボクサーとしては全てのメジャー団体を揃えたい気持ちは強い。

 

 指名試合もあるが、目の前のことをクリアすれば実現できると思う」

 

井岡選手は自身3度目の2団体統一戦、勝てば井上尚弥(大橋)選手に続き、日本選手2人目の2階級での2団体統一王者。

 

一方、22年2月にタイトル9連続防衛のジェルウィン・アンカハス(比)を判定で下し王座を奪取したマルティネスは、ダイレクトリマッチで再びアンカハスを判定で退けてV1、昨年6月に指名挑戦者ジェイド・ボルネア(比)を11ラウンドTKOして以来のリングとなり、統一戦と同時にIBFタイトル3度目の防衛戦。

 

「統一戦を長いこと望んでいた。実現したことを大変うれしく思う。

 

正統派と感じる井岡のスタイルはとても好きだが、私も自分のスタイルを大変気に入っている。

 

 自分の良さを全て出す試合をしたい。

 

 足を使って逃げるようなことはせず、正面から戦って観客が満足するスペクタクルな試合をし、アルゼンチンにタイトルを持って帰りたい」

円熟味を増しつつ、そろそろキャリア集大成期の技巧派・井岡選手と、身長157センチとこのクラスでは小柄ながら、好戦的スタイルで勢いに乗るマルティネスという対照的な組み合わせで、興味深いカード。

 

(個人的には、マルティネス勝利の覇権交代を期待)

 

なお、この試合の勝者には、日本時間の昨日WBA同級暫定王座に就いたばかりのダビド・ヒメネス(コスタリカ)との団体内王座統一戦の義務(120日以内)が、先立ってWBAから発令済み。

興行の模様は、インターネットテレビのABEMAで独占無料生配信。