来週行われるイタリアでのG7サミットで岸田総理はゼレンスキーウクライナ大統領と会談し、支援の2国間文書も署名するとのことである。

 支援するよりも「停戦だ。速やかに和平協議をすれ」と言うのが全うではないか。

 ロシアの侵略とか国際法違反と言うが、ならばゼレンスキー大統領が自爆ドローンでロシア人を殺そうとした行為やブタベスト覚書の再協議、核を戻せと言う話がウクライナ戦争の発端ではないか。ゼレンスキー大統領がロシアを挑発しなければ、ウクライナ戦争は起きなかったのである。

 プーチン大統領は自制していたが、ロシア人を守るために、特別軍事作戦を行ったのである。

 日本とウクライナで首脳会談を行うなら岸田総理が裂帛(れっぱく)の気合で「停戦、和平」を言うべきである。被爆地出身の総理として平和を訴えることは大きな意味がある。

 朝6時過ぎの便で帯広に飛び、昭和58年から大変お世話になってきた私の故郷足寄町の市原須磨子さんの告別式に参列。

 身内でのお別れと聞いてはいたが、家族同様に温かくしてくれた市原さんのお母さんなので最後のお別れをする。

 今となっては1月7日会ったのが最後となってしまった。その時「お母さん、鈴木宗男ですよ。わかりますか」と声をかけたら目を開け、私の手を強く握り返してきて「わかるよ」と答えててくれた。

 98歳なので「100まで頑張るんだよ。その時、お祝いするからね」と言ったら喜んで頷いてくれた。

 6月3日、反応がないのでお孫さんが私の真似をして「お母さん、鈴木宗男ですよ。わかるかい」と声をかけたら、それまで目をつぶっていたお母さんが目を開け「わかるよ」と言ったそうだ。そして3日後の旅立ちである。

 色々お世話になった数々を想い出しながら心から感謝してお別れした。

 松山千春さんが若い頃よく行っていた「カトレア」という喫茶店を開いていたことも懐かしい。天国で千春さんのお母さんと昔話に花を咲かせることだろう。

 故郷足寄町大誉地(およち)で小学校と利別保育所の合同運動会が行われており顔を出した。現在小学生4人、保育所4人しかいないが、地域の人が皆集まり、手作りのほのぼのとした心の通った運動会だった。

 わずか10分ほどの滞在だったが、65年前を想い起こしながら感慨(かんがい)無量(むりょう)だった。

 釧路空港に向かい羽田経由で沖縄に行き、18時過ぎから沖縄県議会議員選挙の応援。

 今日は日本列島を往復する1日となった。

 

※6日、法務委員会で岸田総理とのやりとりの議事録を全文載せるので見ていただければ幸いである。

 7分間の質問時間だったので、細部に渡る議論は出来なかったが、戦争をやめさせる決意、思いが全くなかったことに、がっかりした次第である。

 

○鈴木宗男君 

 総理、連日御苦労さまです。
 2法案、私は賛成ですから、細かい質問等は小泉大臣がしっかりやってくれますのでそこに譲るとして、せっかくの機会ですので総理にお尋ねいたします。
 来週からイタリアでG7サミットが開かれます。総理、どうか総理がリーダーシップを取って、ウクライナ戦争停戦、和平に向けて大きな役割、発信をしてほしいと思いますが、総理の認識、決意のほどをお尋ねします。

○内閣総理大臣(岸田文雄君) 

 現在、国際社会は、今なお続くロシアのウクライナ侵略や、緊迫度が高まる中東情勢といった挑戦に直面していますが、そうした状況でこそ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持強化し、人間の尊厳が確保される社会を実現すること、極めて重要です。
 来週、イタリアで開催されるG7プーリア・サミットですが、諸般の事情が許せば私自身出席をさせていただき、先ほど申し上げました観点からG7首脳との間で率直に議論を行い、G7が結束してこの社会、国際社会に直面する諸課題への対応、これを日本としても主導していく姿勢、これをしっかり示してまいりたいと考えております。

○鈴木宗男君 

 総理、私は、ウクライナのゼレンスキー大統領の、武器をくれ、お金も供与してくれという、これをやっていれば戦争が長引くだけなんです。79年前の、私は、日本と今のウクライナ、オーバーラップするんです。79年前も日本は、一部の跳ね上がった軍人が、一兵、一人になるまで戦う、女、子供に竹やりを持たせて米兵を討つといってあおってきました。結果、悲惨な出来事が起きました。半年早く日本が降伏していれば、東京大空襲も沖縄戦も、いわんや広島、長崎に核が落とされることはなかったんです。この日本の経験を踏まえて、私は、岸田総理が発言することは極めて重いと思うんです。
 どうか、総理、停戦に向けて、G7の中で唯一武器を送っていないのは日本だけなんです。ほかの6か国は仲介に入る資格ないんです。日本だけは武器を送っていないからモノを言えるんですよ。インドやブラジルも武器を送っていません。ローマ教皇もウクライナに、降伏は恥ずかしいことじゃない、国民の命を守ることが大事だ、国を守ることが大事だと、こう訴えている。そのローマ教皇も呼ばれているんです。トルコも中に入っているんです。そして、トルコも呼ばれていますね。ブラジルももちろん呼ばれているんです。そういう国とも連携しながら、総理、せっかく昨年、広島サミット、総理が見事に指導力を発揮して成功されたんです。その流れの中で、世界の平和の重みについて是非とも発言していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君)

 このウクライナについてですが、これは、ロシアの侵略をやめさせ、一日も早く公正かつ永続的な平和をウクライナに実現することが重要であり、我が国としても、そのための取組、これを是非主導していきたいと考えております。この立場、考え方は、昨年2月、141か国の圧倒的多数の賛成を得て採択された国連総会決議でも言及されている国際社会の共通の立場であると考えています。
 引き続き、ウクライナに公正かつ永続的な平和を実現するべく、G7、もちろんでありますし、さらにはグローバルサウスと呼ばれるG7を超えた幅広い諸国を含む各国とも連携しつつ、こうした取組、リーダーシップを発揮していきたいと考えております。

○鈴木宗男君

 総理、是非とも、被爆国日本、しかも被爆地広島から出た内閣総理大臣であります。平和の重みを訴えていただきたいんです。どうか、総理、総理が、ここは銃を置け、平和の重みを訴えることによって私は日本が国際社会から信頼を受けると、こう思うんです。どうか、総理、停戦だ、和平に乗れ、この発言をしていただきたいと思いますが、いま一度総理のお考えをお尋ねします。

○内閣総理大臣(岸田文雄君)

 具体的なこの取組については議論が行われているところでありますが、ロシアの侵略をやめさせ、一日も早く公正かつ永続的な平和をウクライナに実現すること、これが重要である。先ほど申し上げたとおりでありますが、国連決議での考え方、こうした共通の立場、こういったものも踏まえながら、日本として、G7やグローバルサウスと連携をしていきたいと考えております。
 是非、こういった考え方においてどのような取組を進めるべきなのか、国際社会とよく連携をしていきたいと考えております。

○鈴木宗男君

 総理、戦争には双方言い分があります。さきの大戦でも、日本には日本の言い分があったのではないでしょうか。やめさせることが一番なんです。総理、やめさせるということについては私と考えは同じだと思いますが、いかがでしょうか。

○内閣総理大臣(岸田文雄君)

 一日も早く公正かつ永続的な平和をウクライナに実現するということ、これは重要であると思います。
 そのためにロシアの侵略をやめさせなければならない。これは、委員の方から停戦ということを強調されるわけでありますが、具体的にどのようにこの平和を実現していくかということについては、侵略を受けて、国民の命を懸けて主権と領土の一体性を守るために戦っている、こういったウクライナの国民の皆さんの立場、こういった意向を抜きに決められるものではないということは申し上げさせていただいております。

○鈴木宗男君

 総理、是非とも平和に向けての総理の強いリーダーシップを期待して、質問を終えます。ありがとうございました。

 

 

7日のコメント

 さださん、ロシアは隣国です。ウクライナは8000㎞離れています。日本にとってロシアとウクライナどちらが死活的に大事でしょうか。当たり前のことが頭に入っていないことが問題です。

 僕の癒着性くも膜炎との熾烈な闘いさん、手術後の経過はいかがでしょうか。くれぐれもお身体大切にして下さい。

 松村訓明さん、ネットでいろいろ好き勝手言っている輩は気にしません。時が解決しますので、私は信念を持って言うべきことを言って参ります。

 takashi-k51さん、日本独自のバランス外交をすべきです。

 ひでおさん、いつも歴史に造詣の深いコメント興味深く拝見しています。

 tokoton山の男さん、オバマ大統領の発言を今こそしっかり受け止めるべきです。

 μίαさん、有難うございます。今後とも宜しくお願いします。

 Hiro Yamaさん、「遠くの親戚より近くの他人」日本の良き思考が今こそ大事です。ロシア、中国、韓国、北朝鮮、隣国外交が大事です。

 ひらけ日本さん、人種差別が今尚ある米国です。一部の人、フェアプレー精神はあっても多くの人はアングロサクソン的価値観ではないでしょうか。

 中川さん、復興支援より停戦、和平です。まるでズレています。

 Yamadaさん、貴重な歴史考察有難うございます。

 

※故郷足寄町大誉地(およち)で小学校と利別保育所の合同運動会