サッカーワールドカップ(W杯)予選にミャンマー代表として参加していたピエ・リヤン・アウン選手が16日、ミャンマーへの帰国をせず、日本政府に保護を求めている。
 17日、大阪で記者会見し、「ミャンマーに帰ったら命の危険がある。日本に残りたい」と述べている。
 ピエ・リヤン・アウン選手は5月28日の日本戦での国歌斉唱で3本指を掲げ、軍事政権への抗議を示した。決意をもっての行動と理解するが、母国ミャンマーにいる家族、身内に軍事政権が何をするかわからないことを考えると不安や想像を絶する心配があるだろう。
 支援者達は難民認定を申請するとのことだが、速やかに政府は認めてあげるべきでないか。人道的判断を強く求めたい。私も少しでもお手伝い、協力していきたい。
 東京オリンピックを34日後に控え、「有観客」だ、いや「無観客」だとメディアは騒いでいる。
 どうするかは21日、IOC(国際オリンピック委員会)、東京都、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会らが協議して決めることになっている。
 静かな環境で粛々と議論するべきで、メディアや新型コロナウイルス感染症対策の尾身茂会長らが決める権限はない。同時に、意見は意見として、それも表に出すのではなく、関係者の中でしっかり詰めていくべきことではないか。
 政府、組織委員会も新型コロナウイルス感染症対策の専門家も安全で安心な大会にすることを一番に考えて、いろいろ検討しているものと私は受け止めている。
 メディアが対立の構図をつくったり、煽ったりすることはあってはならない。それぞれ司々の責任ある人が英知を出し合う時である。その結果を受け、国民挙げて協力していくことが大事であり、必要だとつくづく思う次第だ。