日本の国技である大相撲春場所が、史上初めての無観客開催となったが、7年振りとなる横綱の相星取組みで白鵬が優勝し、千秋楽恒例の協会挨拶は普段なら十両の取り組み途中に三役力士と一緒に理事長が行うのだが、昨日は取組後の表彰式前に審判の親方と幕内力士全員が整列し、八角理事長が土俵に上がった。
 「相撲は平安を祈願するために行われて参りました。力士の体は健康な体の象徴とされ、四股を踏み、相撲を取るその所作は先人によって脈々と受け継がれて参りました。伝統文化を継承し、100年先も愛される国技、大相撲を目指して参ります」と締めくくった。
 特に私が感激したのは、ファンや関係者へ感謝しながら、厳しい環境の中で相撲を行ったことに、全力士、協会関係者を「誇りに思います」と述べたことである。八角理事長の「心」が伝わってきた。
 テレビ中継が終わった後、上川管内当麻町前町長の菊川健一氏から「八角理事長は素晴らしいですね。心にしみた挨拶でした」という電話が入り、同様の電話が何本も入った。
 言葉は「力なりき」とよく言われるが、政治家がこの八角理事長の渾身(こんしん)の言葉、挨拶を見習うべきと感じた次第である。
 新型コロナウイルスで大変な迷惑や障害、影響も出ているが、こうした緊急事態でも凛として堂々と生きる姿を示してくれた八角理事長、全力士、関係者を称えてやまない。