元農林水産省事務次官であった熊沢英昭氏の初公判が昨日開かれ、熊沢氏は「これしかない」と長男を殺し、ご自身も死ぬ決意を奥さんに事件前に手紙を充てていた。
 「これまで尽くしてくれてありがとう。感謝しています。これしか他に方法はないと思います。死に場所を探します。見つかったら散骨してください。英一郎も散骨してください」という手紙が裁判でモニターに映し出されたという。
 私も中川一郎先生の秘書時代から熊沢氏を知っているが、官僚くさくない人間的にも出来た人物であった。
 いつもニコニコしており、家庭内で問題があったとは知る由もなかった。
 平成13年、BSE(牛海綿状脳症)が起こり、その時の事務次官で本来上が責任を取らず、辞任させられてしまったような形となった。何とも不幸な巡り合わせだった。不幸なことに、その頃から問題を抱えていたことになる。
 今、日本の殺人事件の50%以上が家族である。熊沢氏の事件は今も起きている。いや、可能性のあることだ。児童虐待、親子等、まさに社会問題である。
 与党、野党の垣根を越えてこの社会問題である「家族における殺人事件」撲滅に取り組むべきではないか。
 証人として出た熊沢氏の奥様が「夫は息子のために一生懸命やってくれた。刑を軽くして」と訴えたとのことである。何とも胸の痛むやり取りだ。
 人を殺すことはあってはならない。当然社会的制裁は付いて回る。しかし、情状酌量、寛大な判決を私は心から願う一人である。
 10時半から日本―ウズベキスタン議会間対話に出席。17日からシャヴカト・ミルズイヤエフ大統領が公賓として訪日されるので、その先遣的役割もあるウズベキスタン側だが、議員交流が進むことは、両国の発展に大きな役割を果たすことになる。
 12時、有楽町マリオン前で「袴田巖さんの再審無実を求める実行委員会」の集会に出席し、激励の挨拶をする。
どう考えても証拠物からして、素人目に見ても袴田巖さんは無実である。
 私も国策捜査にあった者として、袴田さんの無罪を勝ち取るまで協力して参りたい。
 夕方千歳に飛び、苫小牧市で新党大地鈴木宗男後援会胆振地区の役員忘年会に出席しトンボ返りする。
 苫小牧を中心に活発な活動をして下さり、心から感謝してやまない。

※日本ーウズベキスタン議会間対話



※袴田巖さんの再審無実を求める集会