「桜を見る会」で、安倍総理の後援会がホテルニューオータニで夕食会を行い、その収支を政治資金収支報告書に記載されていないのは問題だと野党や一部のメディアが指摘しているが、全く的外れの話である。
 私も後援会の国会研修旅行は毎年行った。北海道から東京なので、一人あたり何十万という費用になる。
 日程は旅行会社が決め、それに沿って希望者を募る。旅行代金は事務所に持ってくる人もいれは、直接旅行会社に振り込む場合もある。
 お金は基本的に参加者と旅行会社とのやりとりになり、旅行代金の中から鈴木後援会に寄附なり譲与される事があれば記載しなければならないが、主たる目的は旅行であり、政治資金を集める活動、行為ではないので、政治資金収支報告書に記載する必要はない。
 それがなぜ「脱法行為」とか「不記載罪」と言えるのか。そもそも記載する必要がないのに、勝手な頭づくりで、面白おかしく扱うのは正しくない。
 政治資金で一番大事なのは、どこから寄附を戴き、こう使いましたという透明性と情報開示である。
 騒いでいる野党の国会議員に言いたい。あなたは国民の税金から戴く月100万円の文書通信交通滞在費の使い道を公開していますか。100万円を趣旨にのっとり正しく使っていますかとお尋ねしたい。国民の汗と涙の結晶である税金は公明正大に使わなくてはいけない。
 安倍総理の後援会による国会研修旅行は個人のお金であり、政治団体の資金が使われたり、政治団体に入金されている事実はない。人の揚げ足取りをするのではなく、もっと冷静に考えてほしいものだ。
 18年前、国会で北方四島支援、アフリカODAで「疑惑だ」「税金の無駄使いだ」と事実でないことで追及された鈴木宗男である。
 これらで事件になったり逮捕された事はない。しかし、間違った情報で「世論はそんな悪い奴は早く捕まえてしまえ」という空気になり、検察が動きやすい状況となり、何でもありという方向に進んだ。
 こうした経験をした私は、せめて国会では裏付けのある事実、正しい根拠に基づいた発言をしてほしいと指摘したい。 良識ある野党議員が増える事を強く期待したい。
 帯広で最初の選挙から大変お世話になり、私の立起に大きな役割を果たした山田驎太郎さんの三回忌法要でお参りをする。
 山田氏が生きておられたら、7月に国会に復帰したことをどんなにか喜んでくれた事かと思いながら、手を合わせた。
 14時から阿寒湖畔で鈴木宗男後援会釧路管内女性の集いに出席。釧路管内で36回目を数える年中行事の一つである。今年は、私が国会に復帰できた事もあり、今までとは違う安心感と喜びに溢れた会となった。37年前を振り返り、私も感慨一入(かんがいひとしお)であった。
 昭和58年最初の選挙からのご支援、ご協力戴いた心ある皆様に感謝の気持ちで一杯だ。
 ちなみに、この女性部の会も一人あたり1万1千円戴いているが、参加者の代金をそのままホテル側に支払うので、鈴木事務所、団体にはお金のやりとりはないので、政治資金収支報告書には記載しない。
 安倍総理の後援会も同じ事であることを読者の皆さんには御理解戴ける事だろう。

※山田驎太郎さんの三回忌法要



鈴木宗男後援会釧路管内女性の集い