札幌市南区でヒグマが住宅地に入り込む様子がテレビで何回も流れ、パトカーが出て警戒していたが、猟友会の協力で駆除することができ、地域の皆さんは、ホッとしたものである。
 ところが、この駆除に対し、札幌市に294件もの意見が寄せられ、抗議が大半で、それも首都圏や関西からの道外からだと北海道新聞に出ている。
 北海道新聞によるとヒグマが出てきた地元の人は駆除されて「安心した」「もっと早く対応してほしかった」という声だったそうだ。
 ヒグマの凶暴性を知らない人が、駆除したことに対し無責任なことを言うことに、何と身勝手なことかと思う。
 自然との共生は、動物にも当てはまる。放っておくと動物は繁殖し生態系のバランスを崩してしまう。適度な駆除は必要である。
 かつて北海道は、鹿の駆除を動物愛護団体の声におされ、止めたことがあった。その結果、メチャクチャに鹿は増えてしまい、今、国や道は何百億もの国民の税金を使い、生産性のない網(あみ)や柵(さく)を作るはめになっている。
 単純に可哀そうとか、殺さなくてもという前に、自然の摂理を十分に考えてほしい。自然のお陰で生きている、生かされているという感謝の気持ちをもって、自然、動物と向き合うしかない。
 今回の駆除について地元の人が「安心した」「もっと早く対応してほしかった」という声が、命に関わる事であり、当然の事と私は受け止めている。