カルロスゴーン氏が昨日保釈されたが、なんと変装もどきのスタイルで、東京拘置所の職員の服装と似たいでたちで出てきた。
 しかも車は2台用意され、ワンボックスカーを使うと思ったが、乗ったのは軽ワゴン車だった。
 メディアも裏をかかれ、慌てたことだろう。それにしても色々考えた手の込んだ保釈劇だった。
 私のところに「堂々と出て一言あった方が良かったのでは」「芝居じみたやり方で、何とも理解できない」「闘うゴーン氏の姿勢を見たかった」等々の声が寄せられた。読者の皆さんはいかが受け止めたであろうか。
 どのテレビ局のワイドショーもゴーン氏一色である。ほかにニュースがないのかと思いながら、これもメディアの怖さである。
 日本は一国家・一言語・一国民(民族、エスニックではなくネーションで)の日本はムードに流されやすく、「右・左、上・下、善・悪」と分けたがる流れがある。
 良い方向に行っている時は良いが、違った時は大変な風圧に見舞われる。17年前、メディアスクラムによるバッシングを受けた者としてゴーン氏の立場を理解するものである。
 裁判で真実が明らかになることだろう。
 昨日は籠池夫妻の初公判も行われたが、ゴーン氏の保釈の関係で、陰に隠れてしまった。