羽田孜元首相が亡くなった。「老衰のため東京都内の自宅で死去した」(読売新聞1面)と出ているが、82歳、少し早すぎる旅立ちである。
 二大政党制、政権交代可能な政治状況を創ることが健全な政治だと政治改革を訴え、それが今の小選挙区制に繋がっている。
 ロッキード事件で金権体質が批判され選挙にお金がかかるのは党内、仲間内で闘う中選挙区制が問題で、サービス合戦ではなく、党の政策で選んでもらう仕組み、制度にしようということでの小選挙区制だった。これが良かったのかどうか今議論のあるところである。
 在職64日の政権だったが、紛れもなく第80代内閣総理大臣である。
若い頃、羽田先生にはよくお蕎麦をご馳走になった。たまには違うものを食べさせてほしいと思う位、いつもお蕎麦だった。
 今、温厚で芯が強かった在りし日を想い起しながら、30年前から20年前のお蕎麦の味を想い出しながら、人間味という良い味がいつもあったと感慨深い。心からのご冥福をお祈りしたい。
 北朝鮮のミサイルが北海道上空を飛び、太平洋上に落下している。北朝鮮に対しとりあえず国際社会が協調し制裁、圧力をかけて行くしかないが、国際社会に引っ張り出す努力も必要である。
 何と言ってもロシアは北朝鮮に対しソ連時代から今に至るまで歴史的に一番影響力を持っている。
 プーチン大統領と信頼関係が築かれている安倍首相が、9月7日の首脳会談でプーチン大統領と腹の据わった率直な意見交換をすることで新しい展開を期待したい。