昨日、内閣府は1-3月の国内総生産(GDP)速報値を年率換算では1.7%増となると発表した。
 この数字には微妙なあやがあり、今年はうるう年で1日分増え、それが1%程度の効果があり、実際の成長率は0%台後半ではないかと見られおり、数字のマジックともいうべき話である。
 個人消費が伸びていないとのことで来年4月からの消費増税10%の引き上げを予定通り実施するかどうかの判断に今回の数値は影響する。
 昨日の党首討論で民進党の岡田代表は2年延期すべきだと述べたが、野党第一党の代表からの提案は安倍首相にとって好都合になることだろう。安倍首相がどのタイミングで判断するかである。
 三菱自動車の燃費データ不正問題に続きスズキ自動車も不正していたことが明らかになった。
 技術革新により世界に冠たる自動車産業にした日本のメーカーであるが、今度は世界から信用を問われる事態である。
 報道から知る限り正規のやり方とスズキが測定した場合でもその燃費の違いは誤差の範囲だとのことであり、三菱自動車の法令違反とは少し事情が違うのかとも思われる。
 いずれにせよ、信用回復にしっかり努めてほしいものである。