天皇皇后両陛下ご臨席のもと、14時半より東日本大震災5周年追悼式が行われる。

菅内閣官房長官の会式の辞に始まり、安倍総理が亡くなられた皆様はじめ関係者に哀悼の誠をささげ、復興に向けての決意を述べられた。

天皇陛下がお言葉を述べられ、自衛隊・消防・海上保安庁・国や地方自治体・民間の方々、多くの人が救済にあたった姿に深い感謝の意を表し、160を超える国・地域・国際機関の温かい支援にも感謝された。

今尚、苦難の生活を強いられ、人知れず苦しんでいる人への心のこもったお言葉があった。

天皇陛下のお言葉を聞きながら、ただただ頭が下がってきた。

ご遺族代表で岩手県の山本永都さんは、朝、高校に行く時、お爺ちゃんが見送ってくれ、お父さんが送ってくれたことを話され、これが最後となってしまったこと。

お爺ちゃんは津波に流され、お父さんは消防団員で防潮堤の水門を締めに行き、今尚、行方不明とのこと。

お父さんに「多くの人を助けてくれて有難う」と呼びかけていた。そして「お父さんの様に人の役に立つ仕事をすべく看護の勉強をしています」と述べていた。

何とも胸に詰まる話で、山本さんのこれからの人生にお爺ちゃん、お父さんのご加護があるものと感じた次第である。

追悼式に出席しながら「生きている、生かされている」ことに感謝したものである。

生きたくとも自然災害で、あるいは病気で、また、事故等で命をなくすことがある。

かけがえのない与えられた、戴いた命を全うしなければと強く思った。そのことが少しでも世の為、人の為になると信じて生きて参りたい。