パリ郊外でフランスの治安部隊とテロの関係者が潜伏していたとされるアパートで銃撃戦があり、女性一人が自爆し、一人を射殺、7人逮捕というニュースに13日以来の戦争状態に驚く。

パリでのテロはベルギーブリュッセルで準備されたと報道されているが、そこは貧困地区と言う。富める者、貧しい者の格差、宗教対立、様々な要因で過激派を生み、世界を震撼させる事態となる負の連鎖である。世界各国が協調し、情報を共有し、対処して行かなくてはならない。

日本人最初の宇宙飛行士毛利衛さんは「宇宙から見た地球、そこには国境線はありませんでした」と宇宙から伝えてきたが、まさに地球は一つの思いで取り組まなくてはならない。

歴史・文化・宗教、様々なものが重なってのテロであるが、平穏な世界にする為にもいつに情報の共有である。他人事(ひとごと)と思わず考えて行きたいものだ。

テロに関連して国内テロ対策強化に向け、共謀罪組織犯罪処刑法の話が谷垣自民党幹事長から出ているが、テロに託(かこつ)けてのこじつけ的な話は危うい。

国連が採択した「国際組織犯罪防止条約」はテロ対策とは関係なく、反社会的勢力によるマネーロンダリング(資金洗浄)対策の条約ではないか。

これ幸いにと乗じるやり方は危険である。

この点、読者の皆さんもよく気を付けて事の次第を見守ってほしいものである。

2020年、東京オリンピックを控え、世界一安全な日本、東京を作るには、一人ひとりが安心・安全に向けての意識を持つことであり、合わせて情報の共有である。

先ずは足元をしっかり固めて行こうではないか。