今日はなんと言っても甲子園、春の選抜大会である。北海道にとって北海高校以来52年振りの東海大四高の決勝進出。私も応援に駆け付けた。

 雨のため一時間遅れでの開始になったが、東海大四高は伸び伸びとプレーし、1回に1点先取し、その裏、敦賀気比も同点とし、投手戦となった。
 4回裏、敦賀気比はノーアウト満塁のチャンスを迎えたが、東海大四高は0点に抑えた。これで流れは東海大四校に来たと思ったが、今度は8回表、東海大四高は無死2・3塁のチャンスで1点も取れなかった。ここから流れが変わった。
 その裏、昨日2本の満塁ホームランを打った松本選手が2ランホームランである。神懸かり的な松本選手の一振りが決勝点となった。
 3対1で負けはしたが、見事な堂々たる好ゲームだった。北海道民に勇気や感動を与えてくれたことに感謝したい。夏の大会での活躍を期待したい。
 元外務省アメリカ局長の吉野文六氏が亡くなったことを新聞で知る。
 沖縄返還を巡り「日米間に密約があった」と証言された。日米安保条約を担当した局長の証言だけにその反響は大きかった。
 隠蔽いんぺいがまかり通る外務官僚組織で正直に事実を明らかにした吉野文六氏は真の愛国者であり人間味豊かなお人だったと思う。
 佐藤優さんからも吉野氏のお人柄等、何回も伺ったこともあるが、佐藤優さんに吉野氏が「国民に嘘を付く国家は滅びる」という言葉が私の頭に残っている。
 数々の歴史の場面に立会い、良心的で正直な外交官であり続けた吉野文六氏のご冥福を心からお祈りしたい。