昨日開かれた法制審議会で、取り調べの可視化(録音・録画)について、法務省が試案を出し了承されたと報道になっている。
 それによると、A案は裁判員裁判制度事件に限る。B案はA案に加え、全ての逮捕事件での捜査官の取り調べ、と2案併記だそうだ。
 これだと警察の取り調べの録音・録画は起訴された事件の3%にすぎない。
 やはり全事件の可視化をすべきでないか。冤罪えんざいをなくすために全面可視化が絶対必要だと、私は考え行動してきたが、まだ道なかばである。
 私の経験からも密室でストーリー、シナリオ通りに事件が作られていくのだ。
 被疑者よりその取り巻きで将来、参考人、証人になる人達を誘導や誤導し、自分達の都合のよい調書をとり、それが判決の決め手になる。
 検察の誘導によるデタラメなウソの調書が判決の決め手になる。裁判官も検察の調書は頭から正しいと信じてしまう。ここに冤罪えんざいを生む温床がある。
 私は被疑者の可視化はもとより、参考人、証人の可視化がもっと重要だと思っている。
 これからも全面可視化に向け私は訴えて参りたい。読者の皆さんのご協力もお願いしたい。

 安倍首相はドイツのメルケル首相と会談、ウクライナ問題について事態解決に向けて緊密に連携し、ロシアとの対話を継続することで一致したと述べている。
 ドイツと日本はアメリカ、イギリス、フランスと違った立ち位置にいることが伝わってくる。
 意味のない制裁よりも対話が大事である。日本がアメリカに、ロシアに対話を働きかけることが、日本の生きる道である。
 安倍首相の乾坤けんこん一擲いってきの外交力を期待したい。
 午前中事務所でお客さん対応をし、午後の便で函館に向かう。
 18時半から、松山千春さんの函館コンサートに向かう。
 やっと北海道にも桜前線がやってきて函館は今週が桜満開である。
 自然の移ろいは公平にそれぞれの地に季節の訪れを知らせてくれると感謝するものである。