NHK長谷川三千子経営委員の発言が物議を醸している。毎日新聞1面トップでは「新聞社拳銃自殺事件 NHK経営委員が礼賛 対メディア圧力黙認」と出ている。「追悼文集に『わが国の今上陛下は(『人間宣言』が何と言うと、日本国憲法が何と言はうと)ふたたび現(あき)御神(つみかみ)となられたのである』と憲法が定める象徴天皇制を否定するような記載をしていた」(毎日新聞1面記事)。
 NHK経営委員は衆・参両院の同意を得て首相が任命する。NHKの会長を決めたりする最高意思決定機関だ。
更に長谷川三千子NHK経営委員は新聞コラムで「女性の一番の仕事は子供を産み育てること」とのコラムを与党議員が批判し、首相が答弁を求められる場面があった。
コラムは1月の新聞に寄稿され「女性が2・3人の子供を産み育てることは昭和50年頃まで当たり前で、そうなれば人口減少問題は解決する」と指摘。政府の男女共同参画社会の推進は誤りだと主張した。(東京新聞1面)
 3日東京都知事選挙立候補者の応援演説に立ったNHK経営委員の百田尚樹氏は、南京大虐殺について「そんなことはなかった。どこの国でも残虐行為はあった」などと明言した。(東京新聞1面)
 「不偏不党が公共放送の立場」というなら選挙応援や一方的な歴史認識はどう受け止められるか考えて行動・発言しているのか、どうも少し「頭に虫が入っている」状態ではないのかと心配するものだ。
 籾井NHK会長の記者会見での発言に対し7200件もの批判的意見があったと衆院総務委員会でNHK理事が明らかにしている。
 昨日、NHK会長は衆院総務委員会に参考人として呼ばれ、個人的見解とは何を指すのかと聞かれても「個人的見解については全部取り消しております」と逃げている。
 NHK会長就任の記者会見に「個人的見解」は通用しない。NHK会長として記者の皆さんは聞いているのだ。こういう人を選んだNHK経営委員、その選んだ経営委員が思想信条は自由だと言って好き勝手な言動をしている。
 公共放送としてのNHKは大丈夫かと頭を傾げるのは私だけではないだろう。
 新党大地の鈴木たかこ代議士の「中国黒竜江省に安重根記念館が建設されたことに関する質問主意書」の答弁書を新聞各紙が取り上げている。今国会でもしっかり国民の関心事を内閣にぶつけてほしいものだ。
 夕方千歳に飛び、日高管内新ひだか町で日高中部新党大地支部 鈴木宗男後援会の新年交礼会に出席。久し振りの顔合わせに感謝した次第である。


2014年2月1日(土曜日)十勝毎日新聞 5面より

1月31日の衆議院予算委員会に参考人として出席したNHK籾井勝人会長 
籾井会長