出産直後の女児を公園で捨て、更には2002年産まれて、所在不明の長男を産まれてからしばらくして死んだので、埼玉県上尾市内に捨てたという夫婦の憤りを覚え、腹立たしい限りである。
 あなた方は自分自身の分身である子供を作り、産みながら何故、そんなことをしたのかと問いたい。殺された子供たちを思うと、なんとも悲しく辛く切ない。
 先月からの和歌山の虐待死、高崎の育児に疲れたと言って我が子を殺す人間とは思えない行為がどうしてこうも次から次へと起きるのか。社会問題として国会議員・政府は取り組むべきである。
 特定秘密保護法案や原発再稼働よりも、日本人の心を取り戻すべく国民から選ばれた国会議員は即時取り組んで戴きたい。心からお願いする次第である。
 産経新聞2面に「小6・森琴音さん『わたしの願い』に反響 1日だけ魔法をかけて家族とおしゃべりしたい」という記事に胸打たれた。全文紹介したい。

 「わたしは しゃべれない 歩けない 口が うまくうごかない 手も足も 自分の思ったとおり うごいてくれない
 一番 つらいのは しゃべれないこと 言いたいことは 自分の中にたくさんある でも うまく 伝えることができない
 先生や お母さんに 文字盤を 指でさしながら ちょっとずつ 文ができあがっていく感じ 自分の 言いたかったことが やっと 言葉に なっていく
 神様が 1日だけ 魔法をかけて しゃべれるようにしてくれたら… 家族と いっぱい おしゃべりしたい 学校から帰る車をおりて お母さんに 『ただいま!』って言う
 『わたし、しゃべれるよ!』って言う お母さん びっくりして 腰を ぬかすだろうな お父さんと お兄ちゃんに 電話して 「琴音だよ! 早く、帰ってきて♪」って言う
 2人とも とんで帰ってくるかな 家族みんなが そろったら みんなでゲームをしながら おしゃべりしたい
 お母さんだけは ゲームがへたやから 負けるやろうな
 『まあ、まあ、元気出して』って わたしが言う 魔法が とける前に 家族みんなに 『おやすみ』って言う
 それで じゅうぶん」

 これを読んで読者の皆さんはどう受け止めただろうか。できることなら森琴音さんのお願いを叶えてあげたいものだ。
 「一日だけ魔法をかけて家族とおしゃべりしたい」この願いを神仏に叶えてあげて下さいと心から祈るものである。
 目の見えない子供が一日、いや一時間でも目が開けたならお父さん、お母さんの顔を見ないと思っている人がいることだろう。
 私はつくづく思う。世の中必死に生きている、頑張っている人が居る、そんな人たちに少しでも勇気や励みや希望、夢を与えてあげたいと。それが健常者・五体満足な人達のせめてもの務めでないかと思う。
 心ない親が一方であり、その一方で健気けなげな親思う子供がいる。森琴音さんのご家族に心からエールを送りたい。「必ずいいことがありますよ」と「琴音さん、あなたの広い、優しい心で多くの人が勇気を戴きました。有難う」と私は心から言いたい。
 人の心を教えられたことに感謝するものである。
 9時20分羽田発で福岡に向かい、13時半から佐賀市で佐賀県地域婦人連絡協議会主催の「北方領土を語る会」で講師を務める。
 これは森元首相が出席する予定だったが、日程が入り私がピンチヒッターとして行ってほしいと森元首相からお話があり、喜んで応じたものである。正しい北方領土問題に対する政府の方針、歴史的経緯を話させて戴いた。
 外務省の不作為により、国民に共産主義ソ連から自由と民主のロシアになって日本政府が四島一括返還から四島の帰属の問題解決へと大政策転換がなされたことを国民は十分承知していない。
 この点とっても不幸なことであり、北方領土問題解決がいまだにできなかった所以ゆえんである。
 外交は積み重ねであり、相手があること、何より国家主権、就中なかんずく領土問題は最高首脳の決断しかないことを説明した。
 東京では明日、ロシアと2+2が行われる。新しい日露関係のスタートである。平和条約交渉が加速されることを願ってやまない。