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【あらすじ】

仕事で疲れて帰ってきた主人公は、良からぬ夢を見る


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ふと目が覚めた。

辺りを見渡すと、周りには何も無く真っ暗で1つ無い。でもって私は唯一の家具である椅子に座っていた。


最近疲れが溜まっていたからなのか、どうやら疲労困憊で椅子に座りながら寝ていたみたい。


そして、椅子から立ち上がろうとしたが全身に痛みが走って全く立ち上がれない。


(痛みをこらえながら)…え?何で私、全身に傷跡があるの?こんな傷、いつの間につけたの?

寝る前に、こんな傷は無かったはずなのに


記憶に無い。いつ付けた傷なのかも分からない。実感出来るだけでも数箇所に傷跡が入っていた。ただ背中だけ痛みを感じない、そんな気がした。


「お目覚めかしら?」

突然、椅子の後ろのほうから声が聞こえた。

何だろう自分の声に似ているような、そんな感じの声。


「アナタは今、現実世界で眠りについているまぁ、ただそれだけを伝えに来ただけなんだけどね」

どういう事?じゃあ此処はいったい何処なの?


「此処はねどこの空間からも遮断されたアナタの空間。誰も入って来ないし出る事も出来ない特別な空間よ」

意味が分からない。私はただの人間だし、そんな超魔術的なものも使った覚えはない。


「もう少し、分かりやすく言おうかしらこの空間は、アナタが無意識に作り出した空間なの。たとえアナタがこの空間に身に覚えが無くても勝手に作り出される事があるの」 

なら、1つ問いたい。この空間を出る方法はあるのかどうか。


「この空間を出る方法それは、アナタが現実世界で目を覚ました時」

なら、今すぐ現実世界に行って私を起こしに行ってやるわ!


(呆れたように)…ちょっと、さっき言わなかったかしら?この空間は、誰も入って来れないし出ることも出来ない空間だって。だから

て、ちょっとその手にあるモノ(鋭利物)は何…!?


「安心して。コレでアナタを刺すつもりは無いし、仮に刺したところでアナタが死ぬことは無い。コレは外傷だけしか作れない特殊なヤツだから

そんな事を聞いてるんじゃないわよ!そんなモノを持って何するつもりかって聞いてるのよっ


「まぁ、アナタはゆっくり目でも閉じててちょうだい。その間に、フフフ

…ねぇ、何でソレ(鋭利物)が私の顔に近づいてきてるの

くっ!椅子から動けないっ!というより、痛み以前に金縛りのように身体が動かないっ!


「まぁそう焦らないで。ちょっとチクッとするだけよ。それとも、フフフ


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!………!(ハッと目が覚める感じで)」

再び目を開けるとそこはいつもの自宅のベッド。仰向けの状態で見るいつもの天井だった。そして私は、全身から冷や汗が出ていた。


ゆ、夢だったの。気味の悪い夢だったわ。」

ただいつもの中でも1つだけ違う事をしていた。


それは寝る前に胸の上で両手を重ねていた事。


特に、これと言って病気とかを患っていたわけではないのだけれど私は心配性が人一倍強く、不安がいつも以上に押し寄せていたみたいでそれで試しに胸の上で両手を重ねてみたの。

結果はあの夢の感じ。


いくら心配性だからって、胸の上で手や腕を持ってくるものじゃないわね


と、そんな事を思い返していたら朝になってしまった。そろそろ仕事に行く準備でもしないと。相変わらず全身が痛い…これだから朝は苦手だわ


そう思いつつ冷や汗を流そうと脱衣場へ向かう。何も考えずに寝間着を脱いだ時、ふと鏡に映し出された自分の姿を見て驚愕する。


寝る前、全身に切り傷って付いてたかしら?


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【あとがき】

夢の中にいる時の主人公は、現実世界でもう1人の自分の人格が暴走し自身の爪で自傷行為をしているという設定です