このグアムの事件の犯人は脳内で声を聞いており、それを悪魔によるのだと認識していた。このような場合、通常はドラッグによるものか、あるいは精神疾患による幻聴と考えられている。一方で、超自然的な存在に答えを求める人たちもいる。その見方が正しいかどうかではなく、そういう認識を持つ人が多いという意味である。実際に、この実行犯は声を悪魔のものだと認識しており、超自然的に現象を把握していた。

 

 ここで大きな問題になるのが、電波操作が一般的に認められていない点である。実際には、声が聞こえた際に電波によるものだと主張している人たちはいる。そう言う意味では、電波操作自体は超自然的な現象の中に組み入れられているのかも知れない。現実的には電波操作によって脳に直接的に声を届けることは可能であり、それは物理生理学的な現象であって、超自然的現象ではない。依然として無視されているが、厳然とした事実である。

 

 この犯人が聞いた声は精神疾患による幻聴か電波操作によって届けられた声のいずれかである。一方で、実際にそれが悪魔の声だったという選択肢が絶対ないとは言えない。ただし、個人的には悪魔の声に洗脳されて犯罪を実行するようなことは起こらないと思っている。

 

 とは言え、悪魔という存在はほとんどの宗教で一般的に信じられている。そういう意味では、脳内に声が聞こえ、それが邪悪な物であれば、悪魔という認識を持つのは思っている以上に普通かも知れない。依然として、電波操作よりも悪魔の方が信じられているように思える。

 

悪魔は悪い行為をそそのかす存在であり、殺人事件に引き込むのは確かに彼らの行為として分類できる。特に、この犯人は永遠に地獄に落とされると言われており、その中途で一日の休みを得る代わりに、悪魔の指示に従ってこの事件を引き起こした。これはあまりにも概念的に正しく、まさしく悪魔の所業である。

 

 ただし、この犯人がその声を悪魔だと認識したのは大きな意味を持っている。眼の前にいる人から、永遠の地獄に落ちた際に休息を一日上げるから人を殺してこいと言われも、誰も信じないだろう。つまり、この声の主が電波操作を通した工作員だと理解していると、このような洗脳には嵌まらない。もちろん、それでも対象者に重罪を犯させるほどの洗脳力は持っているが、それでも洗脳が完了するまでにもっと時間が掛かってしまう。一方で、その声の主が悪魔だと信じてしまうと、対象者はより洗脳に嵌まりやすくなる。

 

 ここで大きな問題になっているのは電波操作技術が依然として秘密になっていることである。長年に亘って、諜報機関がこの技術を利用しているにも関わらず、どの政府も公式にはこれを認めていない。この状況は極めて危険である。

 

 グアムの事件においても明らかであるが、もし、声の主が悪魔ではなく工作員だと認識していれば、永遠の地獄に落ちるとも思わず、また犯罪を実行することもなかっただろう。電波操作が可能だと知っている方が間違いなく安全である。今の政府は、この事実に向き合っていないという点だけでも大きな問題を抱えている。

 

 次のポイントはどうやって工作員は電波操作を通して対象者を洗脳したかというところである。それが解明できれば、この声が精神疾患によるものではなく、電波操作によるものだともっと明らかになる。