どれくらい電波操作から逃れるのが難しいかを説明するのは難しい。

 

仮に一日だけの洗脳であれば、その日は影響を受けても数日後には離脱できるかも知れないが、これが数ヶ月も続くとほぼ抵抗できなくなる。この銃撃犯の場合は3ヶ月掛かっているが、このような重罪を引き起こすための洗脳としては、2-3ヶ月が一つの目安だと思う。

 

 もちろん、それよりも短いケースがあり、例えばグアムの事件では実行犯に対する洗脳は2ヶ月も掛かっていないように見える。もし、その犯罪が重罪でなければ、心理的抵抗も低いため、もっと短い時間で洗脳できる場合もあるだろう。

 

 僕の場合は半年近く警察署を銃撃するような洗脳を受けていた。それは単に銃撃するというものではなく、どうやって銃を入手して、どうやって練習して、どうやって警察本部に侵入して、どうやって戦うかまでを毎日ずっと考え続けていた。この洗脳が半年間続いていた。

 

 実際に犯行をさせるためには対象者の倫理観の壁を乗り越えないと駄目だが、そのためには倫理観を変えるような洗脳を施すと同時に、攻撃性を高めるという洗脳方法もある。つまり、感情で理性を凌駕させる。その攻撃性を怒りという具体的な形に転嫁させ、僕の場合であれば、警察に対する怒りと警察本部への攻撃へと高めていた。実際に、よく警察本部には行っていたが、最終的に感情を制御出来なくなって、警察本部の前で吠え続けていた。おそらく、10分ほどだと思うが、自転車で正面玄関の前をぐるぐるしながら、カメラの前で吠え続けていた。

 

 それでも警官は誰一人として出てこなかった。ここに重大な意味があり、これで僕に対する洗脳は警察がやっていたことが確定する。彼らは僕が警察本部の正面玄関でただ吠えただけで捕まえるような状況にはなかった。僕が警察本部の前で暴れることは想定内であり、もしそれで捕まえれば、警察か僕のどちらかの主導で裁判へと進む。そうなれば、警察が電波操作を実行していることが世間一般に露見する恐れがあった。

 

だからこそ、警察はそのような状況でも沈黙しており、かつ、その沈黙はこの工作の現場責任者が当時の県警本部長であったことを証明している。

 

 このように僕は電波操作されていることも、誰がやっているかも、そして、どのような物理現象なのかも理解していたが、それでもこのような行動に出るほど深く洗脳を受けていた。僕も海軍ヤードの銃撃犯と同じように殺人を実行していたかもしれないし、またその事件と同じように、多くの被害者が生み出されていたかも知れない。それほどに、この電波工作技術は危険なものである。