海軍ヤードで銃撃事件に至るまでの過程でニューポート警察による報告書が一つ作られているが、それ以外にも睡眠障害の話が残っている。この犯人は事件前の8月28日に緊急治療室に行っている。彼はそこで毎日午前4時に規則的に起こされていると伝えており、それが記録に残っている。

 

 これも同じように海軍の調査によるものだが、おそらく事実的に事象を述べているのだろう。このような規則的な不規則は電波操作の得意とするところである。それは睡眠障害という形で不規則のように見えるものの、実際には工作員によって外部的にコントロールされているために一定の規則性が生み出されている。

 

 人間はレム睡眠の状態であれば、簡単に起こせる。睡眠は一般的にレム状態とノンレム状態を繰り返すが、レム状態の浅い睡眠であれば、揺り起こすだけで人は簡単に起きる。そして、電波操作で外から対象者にアクセスしている状態であれば、レム睡眠状態にあるかも簡単に把握できる。それはシータ波優位の状態であり、電波的に判断できる。そして、それさえ把握できれば対象者を簡単に起こせるため、規則的な不規則が生み出される。

 

 また、このレム睡眠は他の工作にも使える。工作者はこの時間を使ってトワイライトラーニングを行っている。一般的には外部から長期記憶にアクセスすることは出来ないが、レム状態であれば長期記憶へのウィンドウが開いており、この状態で起きた現象を過去の記憶と混同してしまう。

 

このレム睡眠下で直接的に対象者に語りかけると、その声が対象者の頭の中で一定の像を伴って繰り返される。これが直接的に長期記憶に繋がるため、全く経験したことのない記憶が作り出せる。これはスパイが持っている一つの洗脳技術である。これは電波を使って行う必要はないが、電波で声を届けることによってより秘匿的に工作が行える。

 

 あるいは、レム状態になる度に対象者を起こし続け、睡眠を奪うという方法論もある。睡眠を奪うというのは洗脳の第一歩であり、それも電波操作であろうがなかろうが関係ない。睡眠を奪うことで対象者の判断力を低下し、外部の意見をより無批判に受け入れる状態にさせる。

 

彼の睡眠障害の背後にはこのような現象があり、スパイは確実に彼を洗脳していた。つまり、彼が銃撃事件の実行犯になるような洗脳を続けていたのである。

 

 念のためであるが、睡眠障害自体は病気でも引き起こされる。そのような現象が起こったからと言って、それが全て工作による結果ということはない。ただ、彼の場合に関しては、他のいろんな事情と組み合わさって、この睡眠障害が洗脳をするために引き起こされていたと言える。