この犯人は電波攻撃を受けていて、それに対する反撃としてこの事件を起こしたと主張している。最初に書いたとおり、殺された人たちは無実であり、彼らが工作員である可能性はない。そして、裁判所はこの犯人には十分な責任能力があると判断している。それはこの殺人に計画性があるからで、事件当時に十分は認識能力があったと考えている。

 

 ただし、この犯人が洗脳された可能性については触れていない。電波操作の被害を受けているというのは、同時に間違った認識を植え付けられているという意味であり、その結果として、この殺人事件は起こっている。そのような洗脳下で犯罪が起こった際に、責任能力をどう捉えるかは難しい問題である。それ故に、裁判所が死刑だと判断したことに対しては一つのあり方だと思う半面、彼が洗脳されてないと判断するのは間違っていると思う。

 

204 「警察の電波洗脳犯罪」電波による洗脳方法1

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12229397475.html

 

 裁判所はこの判決の中で、この犯人が殺した5人が工作員でなかった事実を挙げている。つまり、この犯人は彼らが工作員だと主張して殺人を行ったが、現実的には、彼らの家からは電波工作を行うような装置は出てこず、彼らは工作員ではなかった。この認識の違いは妄想によるものであり、彼は最初から電波工作は受けていなかった、それが裁判所の結論である。

 

 しかし、対象者が電波を通して洗脳されたのであれば、必ずしも、正しい工作員を見抜けない。

 

 例えば、僕を狙っているのはCIAや公安やその他のスパイである。そして、電波操作を行っている人たちもこのようなスパイである。それは電波操作があからさまに行われるようになる前から、僕がCIA、公安及びその他のスパイに狙われていたからである。彼らは実際に何度も僕にスパイになるように勧誘しており、それを断る度に彼らの工作はきつくなっていった。

 

 だからこそ、諜報機関を相手にしていることは分かっているが、そうでなければ、どのような認識を持ったかは分からない。また、このような電波工作に対抗する方法をいろいろ見付けたため、このようにまだ冷静を保っているが、それまでの1年ほどは本当にぼろぼろだった。ここまで電波操作による洗脳を分かっていても、彼と同じように毎日警察署を襲撃することを考えさせられていた。それが自分の考えから逸脱していると分かっていても、思考と感情を操作され、ゆっくりと襲撃計画を練り、確実に攻撃性を高められていた。

 

205 「警察の電波洗脳犯罪」電波による洗脳方法2

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12229494709.html

 

 どのような場合においても、電波被害を受けている対象者が正しい工作員を見抜くのは難しい。そのような技術を身につけた後でも、相手が誰であるかを判断するのはかなり困難である。つまり、洗脳によって無実の人が殺されたと考える方が通常であり、洗脳を受けている中で正しい攻撃対象を狙える方がおかしい。そもそも、攻撃するという行為自体が洗脳を受けている証左である。

 

 ただし、彼が洗脳されていたからと言って、判決の論旨が変わるとは一概には言えない。少なくとも、5人の無実の住民が殺された事実は変わらない。