裁判所はこの淡路島での殺人事件の判例を公表している。日本では判例の全ては公開されていないが、社会的に影響の大きな事件に関しては積極的に公開する方針のようである。

 

 

 

この判例の中で犯罪事実以下の詳細が記載されており、この犯人は「精神工学戦争」と呼ばれるものが行われていると信じていると書かれている。電波操作は現実であり、人間の脳や体は外部からコントロールできるが、精神工学戦争なるものは存在しない。誰と誰が戦っているかも分からず、何を求めているのかも分からないような戦争は存在しない。

 

 極めて端的に言うと、CIAが拷問や洗脳技術の開発の中で電波を通して脳や体に影響を与える方法を見付け、それが進歩したのが電波操作技術である。この技術は既に広がっているので、中国もロシアもその能力を持っている。日本の公安もどこかの時点でこの技術を手に入れており、それが1980年代にCIAからもたらされたと考えている。

 

55 「電波被害」電波は現実・公的組織犯罪

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12161616252.html

 

 この技術は1990年代の冷戦崩壊と共に違う方向で使われるようになった。その時期を境にスパイの存在価値が急速に低下したため、彼らは組織維持のために経済情報に手を伸ばし、また、新たな敵を作り出す必要に迫られた。その際にこの電波操作技術が利用された。そのような運用状況が悪化し、この技術がより悪用されているのが現状である。

 

 これは諜報機関の官僚化が引き起こした問題であって、技術も含めて、全て通常の分析枠組みで説明できる問題である。ただ単に目に見えない技術が使われているので現実感がないのと、あまりにも多くの人が殺され、被害を受けているので、現実と信じたくない人が多いだけの話である。あるいは、そのような技術がないと洗脳されている場合もある。

 

77 「スパイの対社会工作」スパイの自己組織化と政府に対する脅迫

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12212885410.html

 

 いずれにせよ、この犯人は電波攻撃を受けていると主張しており、その結果として、5人の住民を刺殺した。裁判所が下した結論は死刑である。僕はこの結論に反対はしていない。この裁判所の結論には議論の余地があると思っているが、それでも裁判所の出した答えは一つのあり方だと思っている。

 

 しかし、論旨自体は見直した方が良いのではないかと考えている。